牛丼大手3社の出店ペースが大きく減速する。

2013年度の出店は当初合計で220店を超える計画だったが、実際は4割減の130店前後となる見通しだ。
最大手「すき家」を運営するゼンショーホールディングス(HD)、吉野家HD、松屋フーズの3社合計の店舗数は13年度末で約4160店となる見通し。閉店を考慮した純増数は80店と過去10年で最低水準となる。ただ10年の間に店舗数は約2倍に膨らんでおり、店舗間の競合は激しくなっている。

ゼンショーは2014年3月期にすき家を150店出店する計画だったが、上期の出店は55店にとどまり、通期でも100店を下回りそうだ。
「吉野家」も14年2月期の出店計画を53店から28店に下方修正した。
松屋フーズは14年3月期に「松屋」を20店出店する計画だったが、6店になる見通しだ。逆に閉店数が10から16に増え、総店舗数は前期末の996店から今期末は10店減る見通しだ。店舗数が減少するのは08年3月期以来となる。
2013年10月までの既存店ベースの売上高はすき家が26カ月連続、松屋が19カ月連続で前年を下回った。
4月に牛丼並盛りを280円に値下げして、競合2社と並んだ吉野家も出足は好調だったが、9月に早くも前年割れとなった。

コスト面でも2月に輸入規制が緩和された米国産牛肉の価格が想定より下がらなかった。原材料価格、電気代、人件費がそろって上昇し、苦しい経営環境にある。利益確保には新規出店のためのコストを抑えざるを得ない面がある。

ゼンショーHDは11月1日、14年3月期の連結営業利益を従来予想の188億円から83億円に下方修正した。
松屋フーズは4~9月期に原価と人件費がそれぞれ2~3%増加したが、牛丼店以外も含めた新規出店を8店(前年同期は65店)に絞って営業増益を確保した。ただ営業利益の額は6億円強と2年前の4分の1の水準にとどまる。
吉野家HDも10月上旬に、14年2月期の業績見通しを下方修正している。連結営業利益は従来予想が30億円のところ16億円に見直し、前期比で増益予想から減益予想に変えた。

2013.11.2. 日経新聞より