福井市内で飲食店を展開するサザンパワーは中国・上海で鶏肉のから揚げ店「福井鶏王」の本格出店に乗り出す。
今年6月に第1号店を出したのに続き、2013年からフランチャイズ(FC)も含め3年間で店舗数を200店前後に増やす。
店外での飲食を前提とした屋台形式とすることで1店当たりの初期投資を抑え、資金を短期間に回収する仕組みが特徴となっている。
12年6月に開業した「福井鶏王」の直営1号店は森ビルが開発した「上海環球金融センター」の地下2階のフードコート内に出した。から揚げは福井県産の塩こうじやしょうゆを使った味付けが特徴で、同店のベースとなった「王様のからあげ」(福井市)の商品は全国規模のから揚げ大会で表彰されたことがある。
13年初頭に上海市内に直営の2号店を出店し、3年間かけて50~60店舗に広げる。
現地でFC展開をするには「2つ以上の直営店を最低1年間維持することが条件」(南真昭社長)のため、加盟店は14年以降に増やすことになる。FCは2年間で140~150店を目指す。
サザンパワーは福井県が11年秋に創設した地元企業の育成事業「新分野展開スタートアップ支援助成金」の支援対象にも選ばれている。同事業を運営する基金から交付される約1000万円の助成金は海外出店での初期運転資金に充てる。
店舗網の拡大に伴い、現地で養鶏場と鶏肉の下ごしらえを手掛ける工場も立ち上げる考え。外部にも鶏肉を販売し、福井鶏王の原材料費を引き下げるとともに、肉の安定供給にもつなげる。
サザンパワーは09年6月に設立。福井市内でから揚げ店と蒸しパン店をそれぞれ1店ずつ運営している。

 
2012.11.7. 日経新聞