中国地方を地盤にラーメン店「ばり馬」「とりの助」などを手掛けるウィズリンク(広島市)は東南アジアを中心に海外展開を加速する。
年内にインドネシアや香港で店舗を増やすほか、来年中にはフィリピンにも進出する。2020年までに海外店舗網を現在の約3倍の20店程度まで増やしたい考えで、国内外で出店を進めて経営基盤を強化する。

年内にインドネシア・ジャカルタで「ばり馬」の3号店を開く。
現地企業とフランチャイズチェーン(FC)契約を結び、運営してもらう方式で、ウィズリンクはFC本部として手数料収入などを得る。香港の2号店目もFCになる。

海外1、2号店のシンガポールでは直営方式での出店だったが、海外展開の知見をある程度得たと判断、今後の東南アジアでの店舗拡大はFC方式で進める考えだ。
シンガポールの直営店は「ショーケース」と位置づけ、FCパートナーの候補企業に視察してもらう場としても活用する。

「ばり馬」のスープはとんこつしょうゆ味で、ギョーザなどのサイドメニューもそろえる。ジャカルタでは日本人や中華系のほか、戒律にそれほど厳格ではないイスラム教徒も来店するという。一方で現地の多様な食文化に合わせられるよう、豚を使わず鶏を材料にした業態も開発中だ。
店舗ごとに製麺機を備え、麺の風味を高めているのも特徴。製麺機の店舗導入はシンガポールで先行し、その後国内に広げた。

国内では現在約60の店舗網を20年までに100店舗程度に引き上げたい考え。郊外ロードサイドに20台程度の駐車場を備えた店舗で、国内もFC展開が主力だ。
9月には初めて商業施設内フードコートに出店した。

チェーン本部としてのウィズリンクグループの15年4月期の売上高は約20億円。立地の幅を広げつつ、店舗網を充実させて収益拡大を目指す。

外食各社は少子高齢化で国内市場の縮小が避けられないなか、海外展開を加速している。9月中旬に日本貿易振興機構(ジェトロ)が広島市内で香港・台湾企業を招いて開いた商談会には地元企業約10社が出席した。

2015.9.25. 日本経済新聞より