ステーキチェーンのあさくま(名古屋市)は関東と中部を中心に出店ペースを上げる。
親会社である厨房機器販売大手、テンポスバスターズの情報などを生かし、郊外にある外食店の退店跡地などへ出店する。景気回復も追い風になって業績は好調で、主力のステーキ店のほか、もつ焼き店やビュッフェ業態も増やす。あさくまは来春の株式公開を目指しており、調達資金も生かして店舗網を広げる。

「ステーキのあさくま」は現在、約30の直営店と約10のFC店を展開する。
14年度は7店、15~20年度は年8店のペースで出していく計画。
現在は地盤の中部と近畿が中心だが、人口規模からも出店余地が大きい関東での展開に特に力を入れる。

出店にあたっては、郊外の回転ずしやとんかつ店などの退店跡を積極的に活用することでコストを抑える。
物件開拓では、中古厨房機器を扱うテンポスに集まる飲食店の退店情報などを生かす。
FC店も増やす考え。6月にはステーキ店「けん」を運営するエムグラントフードサービス(東京・渋谷)が千葉県松戸市の直営店を、あさくまのFC店に衣替えした。FC店だけで2020年に150店を目指す。

あさくまは1948年の創業。関東などでも店舗網を広げてきたが、競争激化やBSE(牛海綿状脳症)問題などで業績が悪化した。
06年にテンポスと資本・業務提携。不採算店の閉鎖やメニューの絞り込みとステーキの質向上などの改革を進めてきた。14年3月期は増収増益だった。
今後予定する株式公開によって調達した資金は出店拡大に加えて、飲食業のM&A(合併・買収)などに活用していく考えだ。

2014.8.15. 日経MJより