茨城県を地盤に介護事業を手掛けるウエルシア介護サービス(つくば市、竹下正江社長)は南関東に本格進出する。急速な高齢化が見込まれる埼玉県、千葉県などを中心に、主に訪問介護や訪問看護を提供する事業所を3年で約30カ所新設する。配食事業も始めた。事業所は主にグループのドラッグストアに併設し、来店客の介護に関する相談にも応対する。
現在茨城県内には介護拠点を16カ所持ち、県外の拠点は埼玉県に3ヶ所あるにとどまる。茨城県内の事業所展開は一段落したと判断、今後2017年をめどに埼玉、千葉の両県にそれぞれ約10カ所、東京、神奈川、山梨の各都県に各3~4ヶ所程度を開く。栃木県や群馬県など北関東の他県へも進出を検討する。
ウエルシア介護はドラッグストアを展開するウエルシア関東(さいたま市)の子会社で、事業所は基本的にドラッグストアに併設させる。事業所にはケアマネジャーや介護福祉士、ホームヘルパーなどが常駐する。高齢者の自宅を訪れて食事や入浴などの手助けをする。女性利用者に化粧を施すサービスも提供する。
ドラッグストアと連携し、ウエルシア介護のスタッフが来店客の介護に関する相談に応じるほか、車椅子や寝台など福祉用具も紹介する。
ドラッグストアで扱う日用品を高齢者宅に届ける現在のサービスに加えて、冷凍食材などを届ける配食事業も始めた。今月から茨城県南部で試行しており、順次、南関東などに拡大する。
介護関連施設も拡大する。埼玉県内で7月までに、介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅などを相次いで開設した。
同社は介護サービスの料金をクレジットカードで支払えるサービスも始めており、決済の利便性もアピールする。
ウエルシア介護は前身が茨城県を地盤にドラッグストアを運営していた寺島薬局だ。2013年にイオン系のウエルシア関東の完全子会社となり、ドラッグストア事業を親会社に譲渡した。介護専門会社に衣替えし、今年5月に社名をウエルシア介護サービスに変更した。

2014.8.28. 日経新聞より