訪問歯科診療の支援サービスなどを手掛けるデンタルサポート(千葉市)は口腔(こうくう)機能の改善などに対応する通所型リハビリ施設の事業を拡充する。
首都圏でフランチャイズチェーン(FC)展開を開始。
歯科衛生士を確保するため、月内に復職セミナーも始める。高齢化の進展を踏まえ、リハビリ需要の取り込みを狙う。
リハビリ施設は「トータルリハセンター(TRC)」。
歯科衛生士や理学療法士が運動法などを指導し、高齢者らの低下した口腔や身体の機能向上を支援する。現在は東京、千葉、神奈川の1都2県で、直営21施設を展開している。
FC展開ではまず、東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県の医療法人を対象に、加盟の募集をこのほど開始。その後順次、募集地域を広げる。2018年3月期末までに、直営とFCを合わせて120施設に伸ばす方針だ。
FC加盟した医療法人には、通所介護施設の認可手続きを支援。施設の立地や運営、歯科衛生士の指導法など各種ノウハウも提供する。
特に、高齢者らの顎や口輪筋などを鍛え、咀嚼(そしゃく)機能を高める訓練法や、細菌が唾液や食べ物と一緒に肺に流れ込んで生じる誤嚥(ごえん)性肺炎に関する知識など、TRCの得意分野を積極的に指南。特徴的な施設づくりを後押しする。
人材確保策としては今月から、歯科衛生士の資格を持っていながら職に就いていない人を対象に、有料の復職セミナーを始める。既存の4施設で、来年1月まで計6回開催する予定だ。1回当たりの定員は10人。
デンタルサポートは年間6~7人程度の歯科衛生士を採用している。セミナーを通じ、自社の採用活動に生かす考えだ。
同社は訪問歯科診療を担う医師や看護師の支援事業が主力で、義歯の製造なども手掛ける。14年3月期の連結売上高は48億円。このうち、TRC事業の売上高は4億6000万円。今後は施設網の拡充により、収益の柱に育成する方針だ。

2014.12.5 日経新聞より