居酒屋運営のつぼ八は肉に特化した専門業態の展開を進める。
●多店舗展開するステーキ店は「ニューヨーク ステーキ ファクトリー」。昨年12月にイオンモール岡山(岡山市)のフードコートに開いた1号店が好調なため、主力業態の1つに育てる。
30日以上熟成した厚みのある牛肉を店内で焼く「1ポンド(450グラム)ステーキ」(2138円)などが人気で、同フードコードの12月時のテナント売上高で首位になった。同社は今後、商業施設のフードコートやレストラン区画向けに30店程度の出店を目指す。
●同じく12月に東京北区のJR赤羽駅近くに開いた牛タン専門の居酒屋「牛たん ささ川」も会社員らを中心に好評で、近く北海道に2店目を開く。5~6月ごろにフランチャイズチェーン(FC)店の募集を始める方針だ。まずは都心を中心に既存FC店からの業態転換や居抜きを中心に、30店程度まで増やす。
●11年から展開し現在10店を展開するホルモン焼き店「伊藤課長」も、30~50店程度まで増やす。食肉卸を手掛ける親会社の日鉄住金物産から直接買い付け、安定して一定量を確保できる優位性を生かす。
●主力の総合居酒屋「つぼ八」はピーク時に約500店あったが、現在はFCオーナーが減ったこともあり約270店にまで減少した。
●海外事業にも力を入れる。東南アジアで現地企業のFCを通じ8店を運営している。海外では居酒屋ではなく和食レストランとして「つぼ八」が人気を集めており、トンカツやカレーなど定番の和食メニューを中心に幅広くそろえる。またシンガポールで展開する「伊藤課長」の客単価は国内比約3倍の1万円だが、近隣諸国からも顧客が来る盛況ぶりだ。今後も現地FCの数を増やし、出店数を伸ばしたい考えだ。
●同社の14年3月期の売上高は約87億円で純利益は約4億円。売上高は12年連続で減っており、若者の酒離れや宴会需要減少など居酒屋業態にとって逆風が続く。

2015.2.13. 日経MJより