秀英予備校は映像授業配信校のフランチャイズ(FC)展開を強化する。
小中高校生がパソコンを設置したブースで、個々の学力に応じた映像授業で学ぶ。2015年度にFC展開を本格化したが、現在は12校にとどまる。
特に全国各地で異なる中学校の教科書に対応した豊富な授業資産を売りに、首都圏や関西圏などでFCオーナーを募り、16年度内にまず20校体制を目指す。
FCのiD予備校は今春開校分を含め、北海道から長崎県まで12校。15年度に15校程度を目指す当初計画を下回っているため、テコ入れする。

映像配信授業は大学受験を目指す高校生向けが一般的だが、秀英は全国の中学校の教科書改訂に合わせ、教科別にきめ細かく映像資産を蓄積しており、有効活用する。まずは地域の公立高校の合格実績を積み重ね、生徒獲得につなげる。

FC校の教室は70~100平方メートル、20~30のパソコンブースを設置できる広さを目安とする。
市場調査や物件探し、教室の設計・設備面で秀英が協力。開校後も保護者対応や受験情報などのノウハウを提供する。当面は1校当たり50人の生徒獲得と1人月2万円程度の授業料収入を見込む。

今後は15年10月にFC校が開校した東京都のほか、南関東3県、関西圏に加え、人口増が期待できる福岡県を重点エリアとする。FC校では地域のニーズやオーナーの意向に応じ、教師1人が生徒数人に対応する個別指導クラスも併設できるようにする。直営校の多い静岡県や北海道では自社競合に配慮する。
近年は個別指導のニーズが高まる一方、少子化のため教師を務める大学生らの確保は年々難しくなっている。
映像配信は個別指導より授業料が割安なため、今後の受け皿としても想定できるとして提案していく。

2016.5.11.付 日経新聞より