中部を基盤にそば・うどん店などを運営するサガミチェーンが7月からとんかつ専門店に参入することが分かった。
まず愛知県内に実験店を出し、年内に複数店舗に増やす。単価の安いメニュー設定でコンビニ弁当などに対抗し、若者をはじめとする幅広い顧客層の需要を取り込む。

サガミが運営する他業態の店舗を改装し、第1号店の「かつたに 一宮尾西店」(愛知県一宮市)を7月15日に新規出店する。席数40の小型店舗で、だしにこだわったかつ丼や八丁味噌を使ったロース定食などを千円以内の手ごろな価格で提供する。とんかつは持ち帰りもでき、調理済み食品を家で食べる「中食」需要にも対応する。

サガミは、料理の専門性を高めた小型店舗のフランチャイズチェーン(FC)展開に力を入れている。FC業態は人件費などコストを抑えて多店舗展開しやすく、事業拡大に有利とみる。

全国的に見ても、外食業界でとんかつチェーンは増加傾向にある。
共働きの増加などで、自宅で揚げ物をする手間を避けたい消費者が増えているためだ。コンビニの格安弁当やスーパーの総菜に対抗し、外食企業でも単価が安かったり持ち帰りできたりする専門店が好調に推移している。

今月10日には、すかいらーくがとんかつ・から揚げ専門店「とんから亭」1号店を埼玉県内に開業。とんかつ店「松のや」などを展開する松屋フーズや「かつや」のアークランドサービスも積極出店を続ける。

2016.6.14.付 日経新聞より