Aコープ北東北(岩手県矢巾町)は車を運転できない高齢者ら「買い物弱者」を対象にした移動スーパー事業に乗り出した。
1週間に2回のペースで顧客の自宅を訪れて販売する。
盛岡市でこのほど1台が販売を開始。他地域などで年内に4台を追加する計画だ。1台当たり年間2000万円の売り上げをめざす。独り暮らしが多い高齢者を見守る役割も果たす。

移動スーパー事業を全国で展開するとくし丸(徳島市)とフランチャイズ(FC)契約し、販売ノウハウやブランドの提供を受ける。昨年、岩手県雫石町からの依頼を受け、高齢者の見守り訪問を兼ねて2台投入しているが、事業としての展開は盛岡市が初めて。

販売担当者は販売ルートを決めるため、事前に約3ヶ月かけて需要を調査した。1日1ルートで30~40軒を回る。曜日ごとに3ルートを設定しており、顧客には週2回、同じ時間帯に訪問する。
移動販売車となる軽トラックは荷台を改装し、生鮮食料品や日配品など約400品目、約1000点積載できる。朝、Aコープ店舗で積み込み、夕方に生鮮品などは車から降ろす。毎日、半分ほどの商品を入れ替える。

中山間地の多い岩手県では高齢者がスーパーを訪れるのは大きな負担。Aコープでは住民の高齢化とともに店舗の客足が減ってきている。移動販売車を強化することで、顧客サービスを向上させるとともに、店舗の売り上げも確保する。
Aコープ北東北は岩手県と秋田県の一部で20店舗を展開。年間の取扱高は約140億円。

2016.6.22.付 日経新聞より