「コメダ珈琲店」を運営するコメダホールディングスが6月29日、東証1部に上場した。
年初からの新規株式公開(IPO)としては最大だったが、初日終値は1879円と、公開価格(1960円)を下回った。今後の成長期待を引き寄せるカギは都心部の攻略だ。ゆっくりくつろげる郊外型店舗で示してきた強みを生かせるのか。独自路線を貫くコメダの本領が試される。

名古屋市に本社を置くコメダの地盤は東海地区。2008年に創業者が持ち株を手放して、資金力のある投資ファンドに全国展開を託し、13年にMBKパートナーズの全額出資子会社となった。今回のIPOはMBKの出口戦略だった。

コメダはファンド傘下に入っても創業時からのスタイルを変えなかった。フランチャイズチェーン(FC)が主体だが、厳しいマニュアルは作らない。接客の仕方ではオーナーの裁量を認めた。
郊外店が多く、ゆったりと座席を配置し、雑誌や新聞を豊富に取りそろえる。長居の客を拒まないような店作りでリピーターを増やしてきた。デニッシュパンにソフトクリームがのっている「シロノワール」など独特なメニューも支持を集めている。

上場でまず狙っているのは「全国区」での知名度向上。
手薄だった東日本や西日本を中心に年70~80店程度を出店し、現在698の店舗数を2020年度までに1000店舗に引き上げる。

2016.6.30.付 日経新聞より