カフェを併設する本屋が増えている。仕掛けているのが日本出版販売やトーハンで、器具や食材の調達からカフェで働く人材育成まで支援する。これまでに10店がカフェをオープンした。
電子書籍が普及する一方、購入前の書籍をリラックスして読みたいというニーズは高く、日販は500万円でミニカフェを開けるプランも始める。本と相性のいいカフェの導入で街の本屋を支える。

オリオンのカフェ導入を支援したのは日販。立ち上げ時の店舗設計の相談に乗ったり、食材供給会社を紹介したりした。カフェで働く従業員やアルバイトの教育もする。
伊勢治書店ダイナシティ店(神奈川県小田原市)はトーハンの支援を受けて、700平方メートルのうち100平方メートルをカフェに転用した。店舗全体の今年上半期の売上高は前年同期に比べ17%増えたという。
トーハンのカフェ導入プランは初期投資が100平方メートルで2700万円から。大手コーヒーチェーンとフランチャイズ契約を結んでカフェを導入するのに比べ半額以下で済むという。日販は同水準のプランに加え、500万円のミニカフェプランを用意する。

両社が本屋に対しカフェ導入支援を始めたのは1、2年前。これまで日販が6店、トーハンが4店のカフェ開業に携わった。カフェ導入支援だけでは収益は少ないが、カフェを併設することで書店の売り上げが増え、取次の収益増につながることを期待する。

2016.7.4.付 日経MJより