京王電鉄子会社のレストラン京王(東京都府中市)は主力のカレー店「カレーショップC&C」事業を沿線外に拡大する。
国内では高価格帯の店舗を開いたほか、中国・上海市を中心に海外展開も進める。少子化で沿線人口の増加が見込みにくくなるなか、沿線の外でも稼ぐ体制を整える。

東京ビッグサイト(東京・江東)で7月4日、新業態「カレーショップC&Cダイニング」の1号店を開業した。
店舗面積は389平方メートルで座席数は132席。主力の駅ナカ店舗に比べて席数を4~5倍に増やした。
看板メニューのスペシャルカレーはハンバーグやエビフライ、温野菜を載せて1300円。600~800円のメニューを中心とした通常のC&Cに比べて高めの価格帯にした。
大型展示会場内で、国内外から多様な客層が見込めることから、牛たん焼き定食(1400円)やハンバーグコンビ定食(1200円)などカレー以外のメニューも充実させる。

2015年12月には同社として初めてフードコートにも出店した。東急田園都市線の中央林間駅直結の商業施設「エトモ中央林間」内で、牛しゃぶカレーうどんやカレー付きの朝定食などの限定メニューも取りそろえる。

海外では16年冬に中国・上海市に海外2号店を開業する。
同社は台湾の飲食大手、雅茗天地(やなてんち)の子会社などと合弁会社を設立し、15年度にカレー店「游香食楽(ゆうこうしょくらく)」の1号店を上海市内に開業している。
高級感のある内装やメニューを採用し、野菜カレーやオムカレー、火鍋風煮込みカレーなどを提供する。客単価は80元(1520円)と日本より高めに設定。今後はフランチャイズチェーン(FC)での展開も検討し、20年までに海外で100店体制をめざす。

京王が沿線外での店舗展開を進めるのは、沿線人口の増加が見込みにくいためだ。今後、年2~3店のペースでカレー店を出店する計画。需要が見込めるエリアなら、沿線外にも積極出店する。
私鉄では小田急電鉄のレストラン子会社、ジローレストランシステム(東京・渋谷)が4月、高級イタリア料理店「ダノイ」2店を取得。沿線外の東京都港区の高輪エリアや、中央区の日本橋エリアを開拓している。

2016.7.6.付 日経MJより