焼鳥屋チェーンなどを国内外で展開するKUURAKU GROUP(千葉市)は、学童保育事業に参入する。
NPO法人を新設し、このほど相模原市に施設を開業した。小学校1~6年生を対象に最長午後9時まで児童を預かる。
首都圏を中心に学童保育の需要が高まっているのに対応する。今後は相模原市で実績を積み、都内など首都圏にも施設を展開する。

小田急線の小田急相模原駅から徒歩15分程度の場所に、学童保育「みらいく」を7月に新設した。定員は全学年合わせて約60人。通常コースの場合、平日午後1時~午後7時、学校が休みの日は午前8時~午後7時まで児童を預かる。希望に応じて延長も受け付ける。

料金は時期や回数に応じて異なるが、週3回預けた場合で月額1万6800~2万800円(入会費、年会費を含む)。このほか1日や半日コースなども用意した。

施設にはKUURAKUがフランチャイズチェーン(FC)企業として運営する「ITTO個別指導学院」の講師経験者や、中学校教師経験者などが常駐して宿題をサポートする。
このほか工作教室や餅つきなどの行事も開催。習い事の役割も兼ね、英会話や理科の実験、書道などができる講座「みらいくカレッジ」も別料金で展開する。

KUURAKUは2005年に「ITTO個別指導学院」を運営する企業とFC契約を結び教育関連事業に参入。
同分野の事業強化を検討するなかで、学習塾に子どもを通わせる共働き世帯などから学童保育に関する悩みを聞き、新規事業として着目した。

ただ、学童保育は収益面で採算が取りづらく、民間企業が参入するにはハードルが高い。
そこでNPO法人「みらいく」を設立。千葉県内や東京都内など複数の自治体を打診し、補助金の助成元を探していた。こうしたなか、相模原市では新規の事業者でも助成が受けられることから、同市での開業を決めた。施設周辺に小学校が多いことなども後押しした。

今後は学童保育に関するノウハウを蓄積し、助成金がなくても採算を維持できる事業モデルを確立。地元・千葉県のほか、都内や埼玉県などでも展開を検討する。

KUURAKUは1999年に設立。焼き鳥居酒屋「くふ楽」や「福みみ」などを首都圏に展開し、近年はカナダやインドネシアなどにも出店している。15年9月期のグループ全体での売上高は16億8000万円。

2016.7.14.付 日経新聞より