ラーメン店「麺家いろは」を経営する天高く(富山県射水市)は海外展開を加速する。
2016年度中に欧州初の店舗をギリシャに出店し、アジアでもモンゴルや台湾に進出する。いずれも現地企業などとフランチャイズ(FC)契約を結んで出店する。
海外でもラーメンが浸透してきており、店舗網を拡大して新たな市場の開拓を目指す。

ギリシャでは首都のアテネに出店する。
同国では「しょうゆになじみがなく、あっさり系よりも濃厚系を好む」(栗原清会長)ため、鶏ガラスープを使う「鶏白湯(とりぱいたん)らーめん」を主力商品にする。
同国で巻きずし専門店を手掛ける現地企業とFC契約を結び、出店する。
同社との提携は6月に日本貿易振興機構(ジェトロ)が米国で開いたFC見本市での商談がきっかけとなった。
欧州ではラーメンの人気が高まっている。
アテネ市内には欧州をはじめ世界中から観光客が集まり飲食店がにぎわっているほか「アンテナ店」の役割も果たせると判断した。天高くは同国を足ががりに、欧州への展開を進める考えだ。

モンゴルでは今年度末をめどに、首都のウランバートルに出店する。
同国では豚肉や鶏肉は中国からの輸入に頼り価格が高いため、スープのだしやチャーシューにはラムを使う。
栗原会長は「ラム肉はモンゴルで親しまれており、試作品の評価も高い」としている。提携先の企業は最終調整中だ。

台湾にも進出し、年内に台北で3店舗を開業する。現地の大手総合食品メーカーと提携し、富山発祥のブラックラーメンやみそラーメンを提供する。
台湾では5年で40店舗超の出店を計画しているという。

出店地域の拡大と並行し、すでに出店した地域の店舗網も拡充する。中国本土では9月の上海3号店、10月の泰州店に続き、年内には西安店と上海4号店を出店する。
天高くは現在、香港やタイを含め海外で10店舗を展開している。
20年をめどに海外の店舗網を100店にする目標を掲げており「今後も年20店ペースで出店していく」(栗原会長)方針だ。

2016.10.15.付 日経新聞より