静岡県を中心に中華ファミリーレストランを展開する「五味八珍」は、ギョーザなど食材の外販事業を拡大する。
2017年半ばを目標に浜松市東区の本社工場で食品衛生管理の認証である「HACCP」を取得し、大手スーパーなどに販売先を広げる。外販関連の売り上げを数年内に現在の2倍の20億円に高め、レストラン事業に次ぐ柱に育成する。
五味八珍は直営店42店とフランチャイズ(FC)店7店を展開しており、「浜松餃子」を看板メニューにしている。
自社のレストランで調理して提供する分に加えて、遠鉄ストア(浜松市)など外販先のスーパー向けに、本社工場で1日20万~24万個の冷凍ギョーザを製造している。
現在、生産するギョーザの7割を外販しているが、外販先のスーパーは北海道から九州まで中堅チェーンを中心に約30社。今後、大手のスーパーチェーンなどへ外販先を増やす。
浜松市は15年まで2年連続で世帯当たりのギョーザの消費金額が日本一で、「浜松餃子」もブランド化しつつある。市内には200店近いギョーザ店があるといわれているが、経営規模が小さい企業が多い。浜松市内のギョーザ工場でHACCPを取得するケースは珍しい。
さらに、現在ほとんど外販がない麺類の販路も開拓する。スーパーだけでなく、個人経営のラーメン店まで販売先を広げる計画だ。主力のギョーザの販売動向を見て工場の新設も検討する。
五味八珍の2017年4月期の売上高は53億円になる見通し。うち外販売り上げは8億円で、FCからのロイヤルティーなども合わせると約10億円に上る。

出店にも力を入れる。11月25日にJR熱海駅の駅ビル「ラスカ熱海」(熱海市)に直営店を出し、FCも合わせた店舗数が50店になる。
県外では愛知県に4店、山梨県に1店を展開しているが、熱海でブランドを浸透させ神奈川県など首都圏への店舗展開に備える。

2016.10.27.付 日経新聞より