全国で雑居ビルを改装しゲストハウスやホステルと名乗る宿泊施設として開業する動きが相次いでいる。法律上は「簡易宿所」と呼ばれる施設。ビジネスホテルより低料金で、従来型のカプセルホテルより快適な空間を提供でき、節約志向の出張者やインバウンド(訪日外国人)のニーズをつかんでいる。投資回収がしやすくなっていることも追い風だ。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」。
企業の参入が相次ぐが、消費者が身近に感じる機会は少ない。カプセルホテル並みの料金でこれを体験できる宿泊施設「アンド ホステル」がこの夏、福岡市に開業した。
宿泊客は専用スマートフォン(スマホ)でドアを解錠したり、エアコンや照明など様々な機器を動かしたりできる。客単価は3千~4千円。
2017年初めにも市内に2施設目を設けるなど今後、拡大する方針だ。

飛行機のファーストクラスを疑似体験できるカプセルホテルが、宿泊施設運営のファーストキャビン(東京・千代田、来海忠男社長)が東京・秋葉原などで展開する「ファーストキャビン」だ。ファーストクラス風の仕切りで覆うスペースに泊まれる。清潔感のある空間で、カプセルホテルを敬遠していた女性の需要も切り開いている。インバウンド急増を見越し2022年に100カ所に広げる。
直営のほか、運営受託やフランチャイズ方式で展開する。設計事務所を母体としており、設計ノウハウも強み。用途を変える改装でも既存建物の設備を最大限に生かす工夫で投資を抑えられる。

2016.11.7.付 日経新聞より