農業ベンチャーのseak(シーク、東京・港、栗田紘社長)は農業未経験者の就農を支援する。農地探しから販路開拓まで新規就農に関わる一連の業務をパッケージで提供。就農のハードルを下げることで、農業人口の増加を後押しする。
リープは農業未経験者でも即日農家として活躍できるようにしたサービスで、2016年9月に提供を始めた。
例えば農家になるための準備。同市では2年程度の事前研修が必要だが、同社が農家として法人認定を受けており研修の必要がない。野菜を栽培する間はチャットを通じ進捗管理を手伝う。農地も同社が市から耕作放棄地を買い取り、ビニールハウスを用意する。
買い取った畑は土壌のバランスが崩れている可能性があるため、袋の中に土を入れて苗木を育てる方法を採用した。土はタジキスタン出身の最高開発責任者(CDO)の主導で独自開発。
収穫した野菜の販路も同社が開拓する。現在は東京・二子玉川の高級スーパー明治屋の店舗にトマトを卸しており、年内に首都圏の高級スーパー50店舗への出荷を予定する。トマトを600平方メートルで育てた場合、年間の売り上げは600万円程度が見込めるという。
シークによると、一般的に1千平方メートルの畑を始める場合の初期投資額は3千万円程度だが、同社のサービスでは1千万円程度。
畑を分割して1人当たりの面積を通常の5分の1程度の600平方メートルに抑えるからだ。ビニールハウス代も独自規格で部品数を減らして半分程度に下げた。
現在農家としてサービスを利用しているのは12人。規模が小さいため社員として雇っているが、将来はフランチャイズにし収益化する予定という。

2017.4.13.付 日経産業新聞より