サーバー管理のエスツー(秋田市)は、サイバー人材の育成に乗り出す。
9月に独自の教育プログラムを活用した人材養成塾を本社で開き、年間200人の受講を目指す。
2018年から宮城や岩手にも塾を展開し、海外の人材育成や企業の社外研修の受託も進める。国がサイバー人材の育成を進めていることを追い風に、教育事業を第2の柱に育てる。
今夏移転する秋田市内の新本社内に、9月から人材養成塾「HACK Academy」を設ける。
日本ではサイバー技術を悪用する人に対して使われる「ハッカー」はもともと優れたサイバー技術をもつ人の意味で、塾名の「HACK」は優秀な人材を育成する狙いが込められている。
18年春から仙台市でも開講するほか、18年内に岩手県や青森県などにフランチャイズチェーン(FC)形式で広げる。

IT(情報技術)利用の高度化やサイバー犯罪の急増に伴い、高度なIT人材の不足感が強まっている。
経済産業省は16年、IT人材が15年時点で約17万人不足し、不足規模は30年に約59万人に広がるとの調査結果をまとめた。同省は国家資格創設や人材育成などの支援策を進めている。
こうした状況を追い風に、独自の教材やプログラムを持つエスツーは教育事業の拡大を急ぐ。
17年3月期は売上高5億6千万円。
エスツーは秋田出身の須藤晃平社長が06年に仙台市で創業した。秋田県が15年に始めた県内移転企業の助成制度第1号として、16年6月に秋田市に本社を移した。

2017.6.20.付 日経新聞より