自動車の整備士不足が深刻化する中、販売店や車用品店が専門人材の育成に乗り出す。2018年からSUBARU(スバル)は研修コースを新設するほか、フランチャイズチェーン、オートバックスセブンも短期間の集中講座を開く。最近の新車は電子制御が進み、技術力のある整備士の確保が喫緊の課題となっており、自動車業界全体で整備士の質と数の確保を急ぐ。
オートバックスセブンは全国の自動車整備振興会と組み、18年から短期間の集中講座などで資格取得をサポートする。高校を卒業したばかりの社員を対象に、資格試験直前に1カ月間の短期集中プログラムを開催する。
オートバックスの集中講座では対象者は講習の期間外は店舗で働きながら資格試験に備えられる。働きながら2級整備士の資格を取得しやすくする。福岡県を皮切りに5年で5つの整備振興会との連携を目標にしており、2級資格の取得者を年500人程度出せる体制を目指す。
解体を伴うような本格的な整備には2級資格が必要になる。2級は3級資格の取得に加え、4年の実務経験が求められるなどハードルが高い。
即戦力となる専門学校の卒業生が減少する中で、奨学金によって学生を囲い込む動きも出てきた。全国に約500店の車検チェーン店を展開するコバック(愛知県豊田市)は、専門学校と連携し学生向けの奨学金を始める。
日本自動車大学校(千葉県成田市)の入学者が在学中に必要な学費や諸経費、最大280万円を負担する仕組みを17年から始めた。
就労後、コバックが日本自動車大学校に奨学金分を返済する。同社のフランチャイズ店のうち20社が参加を決めている。

2017.9.12.付 日経新聞より