2017年はフランチャイズ業界はどんな一年になるのでしょうか。
年始の大手企業の経営トップは、総じてかなり楽観的な景気見通しを語っていましたが、流通サービス関連が中心のフランチャイズ業界はそれほど順風ではないような気もします。デフレ傾向が強まる一方で人手不足による人件費アップなど逆風はますます強まりそうです。
また、最近は、長年フランチャイズチェーンを運営してきた企業から、次の成長に向けて根本的にフランチャイズパッケージと本部体制を見直したいという要望が増えています。これまでの成功パッケージが通用しなくなって、不振店が増え、新規加盟店も集まらないという悪循環に苦しむチェーンが増えているのです。
そこで、自社のフランチャイズ本部を再成長させるために必要なのは、フランチャイズパッケージに求められる以下の7つの成功要因を一定水準以上維持できているかどうかです。
 ① 収益度
 ② 差別化度
 ③ 拡大度
 ④ ノウハウの非属人度
 ⑤ 社会的有用度
 ⑥ 理念の共有度
 ⑦ 契約の明快度

これらの視点で、自社の現状を客観的に判断してみてください。過去の成功体験や思い込みは捨てることです。
さらに、フランチャイズパッケージが魅力的でも加盟店をサポートする本部体制が十分に整備されていなければ、加盟店が継続的に繁栄することは困難です。したがって、パッケージの見直しとともに必須なのが、以下の本部機能の整備です。
<加盟店の運営をサポートする機能>
 ① 教育・訓練機能
 ② 開業支援機能
 ③ スーパーバイジング機能
 ④ マーケティング機能
 ⑤ サプライ機能
 ⑥ 情報システム・会計機能
<加盟店を拡大する機能>
 ① 加盟店開発機能
 ② 金融支援機能
 ③ 立地開発機能
 ④ 新業態開発機能

フランチャイズチェーンは、教育産業と言われるほど教育・訓練が大切です。そのためのマニュアル整備も不可欠です。マニュアルを何年もアップデートしていないという本部に成功はありえません。
また、フランチャイズ本部にとって競争力強化のためのマーケティング機能は最も重要なものです。環境変化がこれだけ早くなってくると短サイクルでの商品開発は、本部に課せられた最大の課題です。
さらに、長年やってきたチェーンは、新規の加盟店開発がどんどん難しくなるタイミングが来ます。そんな時期に多額の費用をかけて新規開発ばかりに目を向けても成果が上がるわけがありません。既存加盟店の複数店展開の推進、のれん分け制度の導入など新たな手法の導入も必要です。
これまでの成功体験に縛られず、
「お客様価値と加盟店価値そして本部収益の最大化」を基本に、何をするべきかをゼロベースで考えてみませんか。