今年もあと少しとなりました。
年末の繁忙期に向けて何かと慌ただしい毎日をお過ごしの方も多いでしょう。
まだ、一年を振り返るには、少し気が早いかもしれませんが、
日経新聞社から本年のヒット番付も発表されたことでもあり、フランチャイズ業界の一年をちょっと振り返ってみましょう。
以下順不同に独断でいくつか注目のトピックスを紹介します。

日経ヒット番付でも横綱にランキングされたセブンカフェに代表される
コンビニコーヒーは、瞬く間に定番商品となりました。

マクドナルドのプレミアムコーヒー販売でコーヒー専門店からファストフード店へ
広がったコーヒー戦争は、ついにコンビニを巻き込んで大激戦の様相を呈しています。
さらにコンビニにおいては、コーヒー同様、セブンプレミアム、セブンゴールドに
代表される、高質なPB商品が人気を博しています。

次は、宅配です。
高齢者向けの宅配弁当市場は、専業チェーンが加盟店を拡大させ、
成長してきましたが、大手チェーンのクック123がファミリーマートの傘下に入り、
セブン-イレブンはセブンミールの無料配送の範囲を拡大し、
各店での宅配機能を強化しています。
電気自動車、電動自転車を大量に投入し、一気に宅配事業の拡大を図っています。
ネットだけではなく、リアル店舗を活用した宅配事業の拡大は、フランチャイズチェーンにおいて重要な成長戦略となっているようです。

モノの宅配だけではなく、サービス分野も訪問型が増加しています。
訪問マッサージ、訪問介護、訪問歯科など、介護・医療分野でも
訪問型サービスが増加しています。同様に家事支援や便利屋サービスなども、
単身者、高齢者世帯の増加に伴って需要が拡大しています。

飲食分野では、好調を維持していたマクドナルドの不振、牛丼値下げが計画ほど
寄与しなかった吉野家など、大手チェーンの苦戦が目立っています。
最近は目立ったヒット業態が生まれていない外食業界ですが、吉野家グループが
500円ピザに参入するなど次の主力業態の開発に向けた試行錯誤は相変わらず続いています。

また、多くのチェーンが注力しているのが、郊外型のカフェです。
コメダ珈琲に代表される、大人を意識したフード重視のカフェです。
ファミレスより落ち着く“場”の提供が受けているようです。

フランチャイズ業界ではないのですが、ブックオフの創業者である坂本氏が創業した
「俺の○○」店は、いまだに行列が続くお店として注目されています。
今後フランチャイズ業界にどんな影響を及ぼすか注目です。

次は、ツイッターなどSNSの不正利用です。
ローソンのアイスクリームケースに入ったアルバイト店員の写真投稿は、
フランチャイズ契約の解除にまで至りました。その後も、コンビニやファストフード、
レストランチェーンで同様の事件が相次ぎ、大きな社会問題となりました。
一人の軽はずみな行動がチェーン全体のブランドイメージを損ねる場合もあるという
フランチャイズシステムの抱える脆弱性を感じた事件でした。

さらに、阪急・阪神ホテルズから始まった食品表示偽装は、
多くのフランチャイズチェーンでも、メニュー表示の改定を余儀なくされました。

フランチャイズビジネスにおいては、本部は、加盟店募集の情報開示などでも
情報の正確性が要求されます。コンプライアンスの基準は時代とともに
厳しくなっています。さらに自社の状況を再点検する必要がありそうです。

今年もあと少し、全力で走りきりましょう。そして、素晴らしい年をお迎えください。