立地開発機能|FC本部に必要な機能 -3-

多様な立地に適応することで出店の可能性を広げる

フランチャイズ・チェーンは、できるだけ多様な立地で成立する業態を作り上げることが加盟店数を拡大させる大きな鍵となります。
そのためには、フランチャイズ本部は、流通システムや社会環境の変化に対応して新たな出店場所に適応した業態を作り上げることが求められます。

立地の多様性を実現するために

通常、フランチャイズ・チェーンは初期の段階では、一つかせいぜい二つの立地に対応した業態しかありません。
例えば、ハンバーガーショップなどのファストフードショップは、日本に導入された初期の頃は、駅前などの繁華街立地でしか成功していませんでした。その後、車社会の到来によって街の動線が大きく変わりました。
そうした時代の変化に適応するために、駅前から郊外へさらにショッピングセンターへといくつかの新しい立地に対応したタイプの店舗が生み出されてきました。
立地に適応するために、店舗の形状やオペレーションの方法、商品構成などブランドと基本業態は同じでも立地によって様々な進化を遂げています。
郊外型店舗にはドライブスルーの機能が付いていたり、遊具が備え付けられていたりします。
近年はコンビニエンスストア(CVS)なども同じような進化を遂げています。
大きな敷地を持つ郊外型店舗が増加し、ホテルや学校など非常に多様な立地で成立できるようになっています。
このように時代の変遷と共に新たな立地での出店が可能となることで、更なる加盟店拡大が実現できるということです。
フランチャイズ本部は、時代の変化に適応して常に新たな出店立地を創造する機能が加盟店拡大のためには欠かせないのです。

立地評価の考え方

時代の変化に適応して常に新たな出店立地を創造するためには、常に新しい立地でのテスト展開、出店立地の評価基準の明確化が必要となります。
出店場所の選定は加盟店の業績に非常に大きな影響を及ぼします。
したがって、立地ごとに出店の可否を判断できる程度の立地評価基準を本部が保持することは必要です。
立地評価で大切なことは「体系的に評価を行う」ことと、同じ立地でできる限り多くのサンプルを確保することです。
店舗がターゲットにしている顧客の来店行動に影響を及ぼすさまざまな空間情報を体系的にとらえる必要があります。
体系的にとらえるためには以下のポイントで評価を行います。
評価の流れはマクロからミクロへという流れとなります。

◆「面」としてとらえることのできる情報=商圏
◆「線」としてとらえることのできる情報=動線
◆「点」としてとらえることのできる情報=地点

立地評価に際しては、立地のタイプごとに内容の異なる評価シートを使用します。
同一ブランドで同じ業態であっても、立地が変われば評価項目やその重要度は異なります。
本部立ち上げ当初の加盟店数が少ない場合は、評価基準を鵜呑みにするのではなく、当該事業の経験が豊富な者、例えば創業者の勘や経験から出店の可否を判断することも重要です。

テスト展開から本格展開へ

新立地出店を本格展開するまでには、新立地に対応したテスト店の開設とブラッシュアップが必要です。
こうしたテスト店を展開することは、常に時代の変化を掴み取って、先行的に開設することが加盟店拡大のために重要となります。
新たな立地に出店する際の店舗の形状をどうするか、商品構成はどうするか、新たに付加すべき機能はないかなど試行錯誤を繰り返しながら、新立地での成功を実現した上で本格展開につなげていくことになります。

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