人材採用・教育研修機能|FC本部に必要な機能 -5-

フランチャイズ本部に必要な10の機能の一つ「人材採用・教育研修機能」について、より詳しくお伝えするページです。
[参照ページ]フランチャイズ本部には、必要な10の機能がある

人材採用支援から教育研修機能の充実が加盟店のレベルを維持向上させる

フランチャイズ・チェーンは、本部と加盟店が同一ブランドのもとで、同じ事業を展開します。したがって、お客様に対しては直営店であれ、加盟店であれ、まったく同じ商品・サービス・イメージを提供することが求められます。
そこで重要なのが、本部のノウハウを加盟店が忠実に再現するということです。そのために力を発揮するのが、FC本部の加盟店に対する教育研修の機能です。
教育研修は、開業前に基本的なノウハウを身に付けさせるだけではありません。
加盟店がブランドイメージを維持できるように、FC本部が加盟店のレベルアップを図る機会として、加盟後にも継続的に研修を実施することが、フランチャイズ・チェーンとして成功するためには欠くことができません。

人材採用支援も必須の時代

近年は加盟店での人材採用が難しくなってきています。そこで、フランチャイズ本部として加盟店で働く人材の募集や採用に向けた様々な活動を支援するという動きが活発になっています。
また、加盟店で急に人材が不足した場合に緊急に応援に人を派遣するなどの緊急対応や加盟店オーナーの休暇取得のために代替人材の派遣などを行う体制整備も求められています。それぞれの店舗の人材採用に関しては、加盟店任せという時代は終わりつつあります。

開業前研修カリキュラムの策定

加盟店が受講する開業前研修は、加盟店がフランチャイズ契約を交わした後、その事業を始めるあたって、最低限必要な基本的な知識やスキルを身につけてもらうための研修です。
研修内容の構築に際してまず重要な点は、開業前研修で受講者をどのレベルにまで到達させるのかというゴールをはっきりさせることです。
開業前研修のゴールを設定した上で、研修のカリキュラム、研修の実施方法、担当する講師、テキスト、修了テストなどを決定していきます。

開業前に忘れてはならないこと

開業前研修で忘れてはならないのが「理念の共有」です。
形だけ真似てもなかなか本部の要求する運営は困難です。加盟店に対して本部の理念・考え方を十分に伝え、共感してもらうことが開業前研修の成果をあげるための最大のポイントです。

研修期間が長すぎないか?

フランチャイズ加盟は「時間を買う」ことを意味します。したがって、開業前研修にあまりにも長い期間を要することは望ましいことではありません。
フランチャイズを始めるにあたって、「素人でも短期間でノウハウ修得が可能」なことが求められます(このことは加盟店開発での訴求ポイントにもなります)。
できれば1~2週間以内、最長でも3ケ月程度で、最低限必要なスキルを身につけられるような、ノウハウの標準化と効率的な研修体制の構築がポイントとなります。

業務を身につけるために最適な研修スタイルを

研修のスタイルとしては、「OffJT」と「OJT」があります。「OffJT」とは職場外訓練といわれる研修スタイルです。いわゆる「座学(職場から離れて、講義を受ける形式のこと)」で知識やスキルの習得に適した研修です。「OJT」とは、職場内訓練という意味です。職場内で実際に業務を行いながら学ぶスタイルの研修です。実際の業務遂行能力を身につけるのに適しています。実際の研修では、「OffJT」と「OJT」とを有機的に組み合わせることでその実効性をあげていきます。

開業前研修など、フランチャイズ本部の教育研修の企画、運営、実施にあたっては、それらの業務を行う体制も必要です。特にトレーナーの存在なくして研修は成り立ちません。
トレーナーの育成については、別ページ「FC本部の教育研修機能を支えるトレーナーの育成」にて解説していますので、併せてご一読ください。

開業後研修

フランチャイズ本部は、開業後もノウハウの維持や理念の共有などを目的として、定期的に加盟店を教育する役割を担わなければなりません。
業態によっては、新商品の発売やオペレーションの改善変更などに際しても、新たなノウハウを提供するために研修を実施することが求められます。
例えば、飲食業では新メニューの導入時には調理方法の研修が必要です。サービス手順が変わればサービス研修も必要となります。
このように本部は、事業継続に必要なノウハウ提供のために、加盟者に対する継続的な教育研修機能を保持することが求められるのです。

トレーニングの場所も重要な要素

研修機能充実のためには、トレーニングセンターなどの本部施設の設置も必要です。店舗を再現してロールプレーイングなども行えるような施設を持つことで、研修内容の効率化と効果性をアップさせることが可能となります。
OJT実施場所として直営店の活用も必要です。その際、最も留意すべきポイントは、直営店でのオペレーションの標準化を徹底しておくことです。
OffJTで学んだノウハウが直営店ではまったく違う方法で行われているなどということは、受講者をかえって混乱させてしまいかねません。

FCオーナー・店長の会議体系

研修以外にも本部、加盟店間の情報共有やチェーンの一体感の促進などを目的として、定期的にいくつかの会議が運営されているのが一般的です。全国のオーナーを集めて本部方針の発表や優秀店舗に対する表彰などを行うオーナー会議(全国オーナー大会など)、日常運営のサポートを目的とした店長会議(事業責任者会議)などが実施されています。実施頻度や参加者などは、それぞれの目的やスーパーバイザー機能と調整の上決定されます。

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