加盟店募集の必須アイテム、フランチャイズパンフレットの作り方

フランチャイズ本部が加盟店を募集する必須ツールがとなるのが、加盟希望者向けのフランチャイズパンフレットと呼ばれるツールです。
フランチャイズパンフレットの体裁、作成の留意ポイント、基本的な構成をお伝えします。

フランチャイズパンフレットの体裁

体裁は様々ですが、A4判(縦)で8~16ページくらいのものが多いようです。
従来は、印刷物が一般的でしたが、最近はPDFファイルで送信したり、ダウンロードできるようしたりという形式で希望者に配布する場合も増えています。
なお、PDFファイルの場合、PowerPointなどの横長のスライドを使うというのでも良いでしょう。

その他の体裁として、A4の三つ折りサイズもあります。
縦長(タテナガ)サイズのコンパクトなもので、フランチャイズ・リーフレットと呼ぶこともあります。
展示会で配布する、飲食フランチャイズなどでは店舗に置くなど、加盟店募集の告知に使用します。ただ、紙面が限られるので、最低限の情報を届けるツールという位置づけです。

FC本部の視点では、加盟店募集のランディングページやホームページでも十分ではないかと思うかもしれませんが、紙面の方がまとまっていて情報が伝わり易い、あるいはパンフレットを手にした社員から社長に報告するような使われ方もあります。

いずれにしても、加盟希望者に対して自社のフランチャイズの魅力を伝えるツールとしては、最重要なものなのです。

フランチャイズパンフレット作成時の6つの留意ポイント

パンフレット作成する際の留意ポイントには以下の6つがあります。
1)加盟希望者が加盟を検討したくなるような見出し、内容とする
2)加盟希望者が知りたい情報、疑問に思う点に、ある程度答えられる内容とする
3)初期投資と損益モデルは、直営実績に基づいた無理のない設定である
4)フランチャイズ本部として他社に勝っているポイントを明確にする
5)業態イメージがはっきりと伝わるような写真を入れる
6)加盟店をサポートする仕組みや運営ノウハウなどの自社らしい独自の名称(ネーミング)が付いている

6つ目のネーミングは、仕組みを一言で表すという意味で、フランチャイズの特徴を伝え、アピール度を上げることに繋がるユニークな留意ポイントです。
上の6つの留意ポイントを満たすことで、自社のフランチャイズビジネスの優位性やFC本部の素晴らしさなどを表現することができます。

フランチャイズパンフレットの基本構成9項目

フランチャイズパンフレットには、以下の9つの項目を満たしていることが基本です。

1.経営トップの挨拶

経営トップが加盟希望者に対して加盟を促すような挨拶文にします。
例えば、自社の強みやどのような人(法人)に加盟してもらいたいかなどを盛り込むとより伝わる内容になります。

2.理念体系

理念体系というと難しいと思うかもしれませんが、フランチャイズチェーンを経営する上での考え方を示すということです。
自社の事業の方向性(コンセプト)、社会的な存在価値、経営理念、チェーン化する目的などをわかりやすい言葉で表現し、記載します。

3.業界の動向

自社が属している業界の将来性などの情報を伝えます。
業界の伸び率が高い、あるいは競争が少ないなど、ビジネスの環境、マーケットの動向を数字も交えて書いてあり、業界に参入するメリットが明確になるような内容にします。

4.会社概要

自社の会社の概要、沿革、業績を紹介します。
自社が業界においても伸び率が高い又は他社に負けない実績をあげているなど企業としての優位性をアピールすることも大事なポイントです。

5.業態(事業)の概要

フランチャイズ展開する事業内容を案内します。
自社の商品やサービスの強み、販売方法や提供の仕方のユニークさなど、業態の強みをしっかりアピールするキャッチコピーや文章を必ず盛り込みます。

6.フランチャイズ本部のサポートメニューと概要

フランチャイズ本部のサポートメニューとは、フランチャイズ本部が加盟店をサポートする内容です。
フランチャイズの仕組みのことと言い換えることができます。
FC本部の手厚いサポートがあるので、加盟店が安心して営業活動ができるというイメージを訴求します。

7.加盟店のモデル初期投資とモデル損益

加盟店の初期投資とモデル損益シミュレーションでは、投資回収が早い、収益力が高いなど営業数値の面での優位性を示します。
ただし、フランチャイズパンフレット作成の留意ポイントにもある通り、「3)初期投資と損益モデルは、直営実績に基づいた無理のない設定である」ことを忘れないでください。

8.加盟までの手続きの流れ

加盟募集の商談、FC契約の締結、その後の開業までの主な準備など、加盟手続きの流れと大まかなスケジュールを記載します。

9.連絡先

会社名、部署、担当者名、住所、TEL、メールアドレス、ホームページ(フランチャイズ募集ページ)のURLなど、パンフレットを見た方が連絡しやすいよう、連絡先を記載します。

まとめ

フランチャイズパンフレットは、加盟に向けた商談の第一歩です。
加盟相談、商談を促すようなパンフレットにするための基本構成と盛り込む内容のポイント、原稿の作成の留意ポイントをご紹介しました。
フランチャイズパンフレットを読んだ人が、もっと詳しく知りたい、直接話しを聞きたいと思うような、アピール度の高いフランチャイズパンフレットを工夫して、作成してください。

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