「求人倍率の高水準」が、おそらく8年近く続いていますが、最近「求人倍率は高水準が続く」という見出しに目が止まりました。

9月の有効求人倍率は1.64倍という高水準が続いているわけですが、気になったのは「求人倍率は」の「は」という部分です。

高水準の背景にあるは、有効求人数は前年同月とほぼ同じで、有効求職者が5.8%減少しているという実態です。

考えてみると、求職者が就職すれば、求職者は減ります。それでも企業からの求人数が維持・増加すれば、有効求人倍率は高水準を維持します。(求人倍率:求職者1人当たりの求人数)
企業が必要とする人数に対して、新しい職場で働きたい人の数(母数)は減少し続けているわけです。

このように一つの指標が、その背景にある実態を必ずしも正しく写しているとは言い難いことがあります。
ビジネスにおいても「KPI」などの数値の把握と分析は重要ですが、指標となる数値が意味する内容を理解して、実態を正しく把握する眼(スキル)を養うことも大切だと思います。

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