「マニュアル・ルネサンス」(6月13日付日経MJ)という見出しが目に止まりました。
「人が足りない」という特集で、小売や外食の現場で大きく変化しているマニュアルを取り上げています。
マニュアルは、紙だけでなく、写真、動画、仮想現実感(ヴァーチャル・リアリティ)へとツールの選択肢が広がっていること、接客などの習熟度をチェックするアプリなども紹介されています。
「マニュアルはフランチャイズ化には不可欠です」と私どもでもお話ししていますが、FCか直営かを問わず、人手不足、外国人バイトの増加などがきっけけとなって、現場に即したた教育ツールとして見直され、デジタルツールの活用が広がっています。
ただ、実際に「初めてマニュアルを作成」しようとすると、そう簡単ではありません。
通常、本部(本社)のスタッフが中心になって、紙の資料を集めたり、現場の方から直接ヒアリングしたり、写真を撮って、それらを原稿にまとめるという、最初のデータ化の作業を、どうしても一度はやらざるを得ません。
また、その作業過程で従来気づかなかった作業手順の違いや考え方の違いなどが見えてくることがあり、作業が難航するといった場面を、私ども何度も経験してきました。
そうしたことを含めて第一段階のマニュアル化、データ化が出来れば、次は定期的なマニュアルの改訂、他のデジタルツールへ移行といったことに進むことが容易です。
冒頭で紹介した記事にあるようなツールは、確かにルネサンスを感じさせますが、マニュアルの目的・活用法を明確にした上で、自社の業務内容や組織形態なども考慮したツール、トレーニング方法を選択することが大事です。
弊社ではマニュアル作成のご相談も承っています。
もしお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください。