マクドナルドは、来年7月に銀座三越1階にあった日本1号店のオープンから50周年を迎えます。
銀座1号店に客席はなく、すべて「テイクアウト」でした。
そのため、休日には歩行者天国だった銀座中央通りに、ハンバーガーやシェイクを食べならが歩くことが当時ファッションの一つとして流行しました。高度成長期を象徴するシーンと言えます。
米国のマクドナルドも同様で、ガラス張りのカウンターがあるだけで、客席はありませんでした。
お客様はハンバーガーを駐車場に止めた車中で食べるか、立ち食いをしていたようです。
その後、客席がある「レストラン」型店舗へと変化し、更に日本で開発された「ドライブスルー」システムが導入されて、それがマクドナルド店舗の世界標準になっていきました。
新型コロナの影響でテイクアウトや宅配にシフトする飲食店が増えていますが、業態が進化した歴史を見ていると、持ち帰りが発祥のマクドナルドは、敢えて「テイクアウト」専門店を作ることなく、柔軟に対応できるポテンシャルがあったと評価できるのかもしれません。
こうした業態の強みがどこにあったのかを知ることは、フランチャイズ展開の参考になるものと思います。