2010年末から、2011年の年始にかけて、 西日本を中心に大雪で大きな被害が出たところもあったようですが、皆様の地域は大丈夫でしたか。
東京は恐らく国内で最も暖かくていい天気に恵まれたのではないでしょうか。
最近は、スーパーは元旦から営業していますし、デパートも二日には初売りですから、 年々、お正月の雰囲気が薄れていると言われるのも仕方のないところですが、 さすがに初詣に行くと気分も改まります。 さて、年頭にあたって今年の行方をいくつかのキーワードで占ってみたいと思います。
昨年末、斎藤祐樹投手が、「私が持っているもの、それは“仲間”です」という名言を発しましたが、 最近の若者は、周りからどう見られるかということに非常に敏感になっている、 誰かと繋がっていないと不安になるという調査結果が出ています。
言い換えれば、一人で自立するという強さがなくなってきているということなのでしょう。
以前は、“おひとり様”が闊歩した時期もありました。 今は“女子会”の時代だそうです。
やはり“仲間”が欠かせないのです。 そして、これはなにも若者に限ったことではありません。
団塊の世代がリタイアして、元気なシルバー世代が増えています。 しかし、さあこれから老後をどう生きていくかというときに、やはり仲間が欠かせません。会社という仲間に囲まれて生きてきた人達が、リタイアによって全く異なるコミュニティを求めるようになっています。
同じ趣味を持つ人との関わり、ご近所との関わりなど、 やはり一人では生きていけないことを実感し始めているのではないでしょうか。
みんなが、何らかの形で“仲間”を求めているのです。
そこで、今年のビジネスチャンスを考える、
第一のキーワードを“仲間作りサポート”としました。
既に、フェイスブックやツイッターなどデジタルの世界ではその傾向がはっきりと現れていますが、 これからは、リアルの世界でどういうサポートが出来るかというところがポイントとなります。 仲間と繋がるツール、 仲間と集う場の提供、 仲間と学ぶ、 仲間と遊ぶなど 世代に関わらず仲間作りをサポートするビジネスがますます注目を集めるでしょう。
第二のキーワードは、“手に職サポート”です。
不況が続き先行きの不透明さが続くなか、将来の保証がない時代が続いています。 正社員になったからといって将来の保証があるわけではない時代になっています。 そんな時代にあって資格を取る、お金が稼げるスキルを身につけるために自分に投資する人が増えています。 以前は趣味でカルチャーセンターに通うという流れだったのが、 少しでも稼げる資格を目指すという流れが出てきています。 それで将来独立することを目指している訳ではなく、 何かあった時に何とかできる自分を作りたいという意識が強くなっているようです。
第三のキーワードは、“アジア”です。
特に外食分野での進出意欲は強く、アジア各国からのオファーも増えています。 大手を中心としたメーカーのアジア進出は当たり前のことになっていますが、 外食、サービス、小売り分野では、まだまだこれからです。 そして、こうした流通サービス業においては、アジア進出の手段としてフランチャイズシステムが多用されています。 日本国内の景気が一向に改善されない中、今更ながらやはりアジア圏での展開が欠かせない状況になっているのだと思います。
以上、ランダムに三つのキーワードを挙げましたが、 皆様のビジネスにどう活用するかを一度考えてみてください。色々なアプローチがあると思います。
是非、飛躍の一年になるよう前向きに新しいことに取り組みましょう。