M&Aによる新たなフランチャイズ経営の柱を

外食業界では、M&Aによる新分野への進出が話題になっています。まずは、すかいらーくホールディングスが10月に「資さんうどん」を子会社化すると発表しました。「資さんうどん」は、北九州を中心に約70店舗を展開するうどんチェーンですが、すかいらーくグループの物流網や調達網を活用して、収益力を底上げし、全国展開を目指すということです。
これまで、グループにはなかった日常に根差した低価格業態のうどんチェーンを取り込むことで、地方での郊外型エリアでの出店拡大に大きな役割を期待しているということです。

次は、「サンマルクカフェ」などを全国展開しているサンマルクホールディングスが、11月に牛かつ定食の「京都勝牛」ブランドを持つジーホールディングス(GHD)を傘下に収めると発表しました。GHDは国内に直営74店舗、フランチャイズ店43店舗を運営しています。
サンマルクは、訪日客の取り込みや海外進出の強化につなげるとともに自社のノウハウや物流網を活用して和食業態を経営の柱の一つにするということです。

最後は、ワタミがサンドイッチチェーン「サブウェイ」の日本でのフランチャイズチェーン展開を始めると発表しました。ワタミはサブウェイの日本国内でのフランチャイズ権を獲得し、日本法人を買収したことで、フランチャイズチェーン展開を進めるということです。世界ではマクドナルドに次ぐ約37,000の店舗数を誇る「サブウェイ」も日本国内では、178店舗と苦戦しています。ワタミの渡辺社長は、長期的には3000店舗を目指すと相変わらず強気な意気込みを話しています。
ワタミは、居酒屋から宅配弁当へと軸足を移してきていますが、コロナ禍以降手掛けた唐揚げも失速し、次の事業を模索していた中で「サブウェイ」に行き着いたということかもしれません。日本で花開けなかった「サブウェイ」がワタミの渡辺社長の手腕で目論見通り将来3,000店を達成できるかどうか見守りたいものです。

このように、外食チェーンが本業に加えて新たな経営の柱を構築するためにM&Aを活用してスピードスタートを切ろうとする流れは、多くの企業で見受けられます。
一定の実績のある事業を傘下に収め、自社のノウハウやインフラを活用することで事業拡大を加速させるという考え方は、経営環境の変化が想像以上に速い現在においては、有効な手段だと言えるのではないでしょうか。

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