スーパーバイザーがフランチャイズチェーンの継続性を支える

5月4日、ユネスコの諮問機関、イコモスが「明治日本の産業革命遺産」を
世界遺産に登録することがふさわしいと勧告したというニュースが駆け巡り、
勧告で認められた23の資産がある場所に、GW後半には、大勢の人が訪れている様子が、
テレビで盛んに取り上げられていました。
長崎の軍艦島や旧グラバー園、山口の松下村塾などは、聞き覚えのある場所ですが、
23の資産のうち知らないところの方が多く、現在稼働中のところもいくつかあるという、
これまでの世界遺産のイメージとは、少し異なる印象を受けますが、
日本の近代化の礎を作った施設が評価されるということは、何となくうれしくも感じます。
まだ勧告の段階ですが、正式に世界遺産に認定されたら、どこか近場からでも行ってみましょう。

さて、今月の後半からフランチャイズチェーン協会主催のスーパーバイザー学校が始まります。
私も、例年通り講師を務めます。昨年から春と秋の二回開催になりました。
毎回参加者を出している本部も多く、スーパーバイザー士の資格を取得しないと社内でSVになれないという企業もあります。

フランチャイズチェーンにとって事業の継続性は最大のテーマです。
加盟店が何十年と継続していくことが最も大切なことです。
そして、それを支えるために最も重要な役割を担っているのがスーパーバイザーです。
しかし、加盟店の増加にスーパーバイザーの育成が追い付いていないというチェーンも多く見受けられます。
社内でスーパーバイザーを育成する仕組みがない、どんな人材を採用していいかが分からないなど
様々な原因があるようですが、なかなか、満足のいく体制が整備できていないのが現実です。
外部から経験者を採用して、急場をしのぐという方法もありますが、
自社の業態に精通していないスーパーバイザーが、十分な力を発揮することは難しいのが実際です。
しかし、現場のことをわかっているからと言って、すぐに一人前のスーパーバイザーになれるかというとそういうわけでもありません。
スーパーバイザーにとって必要な基本知識やスキルに加えて自社業態の問題解決ノウハウを身につけることが求められます。
したがって、スーパーバイザーを育成するためには、スーパーバイザーに必要な知識やスキルを
身につけるための教育制度を社内に構築することが欠かせません。
ただ、社内ではそれだけの体制を作るだけの余裕がないという場合は、SV学校のような機会を活用することも有効です。
しかし、社内特有の実践面でのノウハウ習得は社内で実施しなければ育成は困難です。
そして、スーパーバイザーの人数が増えてきたら、スーパーバイザー業務と使用ツールの標準化は、欠かせません。
訪問前の準備から訪問時、訪問後の業務標準と経営改善や情報共有のためのツール活用などに関して
見える化できている本部はそれほど多くはありません。
皆様のチェーンが今後何十年と継続できるように、スーパーバイザー業務の標準化と育成プログラムの運用ができているかどうか今一度点検してみてはいかがですか?

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