2022年10月17日に(一社)日本フランチャイズチェーン協会から「2021年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」が発表されました。以下報告書からの抜粋です。
コロナ禍から完全には復活していない状況ではあるが、売上高は前年対比1.8%増とプラスに転じました。しかし、チェーン数、店舗数は前年よりも減少となっています。
売上高は25兆8,809億円(前年対比+1.8%)、チェーン数は、1,286チェーン(前年対比△22チェーン)、総店舗数は25万288店(前年対比△1.5%)となっています。
業種別の調査結果は下表のとおりです。
小売業は、売上高+2.3%と微増ですが、コンビニエンスストアの売上高が回復したことが寄与しています。
外食業は売上高が+1.1%と微増となりました。チェーン数、店舗数共に減少していますが、ハンバーガー、宅配ピザ、アイスクリーム、コーヒーショップなどが前年を上回る売り上げを残し全体売り上げの増に寄与しています。
サービス業は、売上高が△0.7%と減少しています。サービス業分野では、理美容、自動車整備、住宅建築、リフォームなどは若干前年よりは伸びていますが、全体としては回復が遅れている印象です。
全体としては、コロナ禍からの回復が遅れており、チェーンの廃業や店舗の閉鎖が続いている分野も多いといえます。
一方で、コロナ禍でもお客様のニーズをとらえ成長軌道に乗っている企業もあります。コロナ禍からの回復状況に関しては、業態全体としてなかなか厳しい面もあるようですが、それぞれの企業ごとの取り組みで明暗が分かれているところもあります。
今後は、今の状況がノーマルになってくるのでコロナ禍における日常をどう取り戻して自社のビジネスモデルを適応させるかが問われている時代だといえます。
日本のフランチャイズチェーン全体像(2021年度JFA調査より)
【引用】(一社)日本フランチャイズチェーン協会/令和4年10月17日発表「2021年度「JFAフランチャイズチェーン統計調査」報告をもとに弊社で作成。