年が明けてあっという間に2月になってしまったというような印象の方も多いのではないでしょうか?
昔から「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」といわれるように時の過ぎる速さを表す言葉も様々ありますが、本当にあっという間に時が過ぎていくのは、世の中の様々なスピードが速くなったという理由もあるのではないでしょうか。
最近の歌はテンポが速すぎて歌詞が分からなくなったと思われる方も多いと思います。
交通機関もどんどん早くなっています。電車のスピードも以前に比べると早くなっています。新幹線などは東京―大阪間が3時間だったものが今では2時間30分くらいに短縮しています。リニアができれば東京―大阪間を約1時間で結んでしまうと言われています。通信速度も、ネットが普及したおかげで秒単位で大量の情報が伝わります。
そんな何でもが速くなった時代においては、企業を取り巻く環境変化の速さは想像を絶するレベルにまで来ているような印象を受けます。
流通サービス業界でも、コンビニエンスストアでは毎週大量の新商品が発売されています。そして、売上が計画通りいかないとあっという間に棚から外されてしまいます。
カフェチェーンでも毎月複数の新商品が投入されます。以前はせいぜい数カ月に数点の新商品開発のペースでも十分にお客様のニーズに対応できていたのが、最近では目まぐるしいくらいの頻度で新商品を投入しないとお客様が離れてしまうという印象です。
最近のテレビでかなり目立っているのがマクドナルドのCMです。
次から次へと新商品を発売し、そして、CMに登場するタレントもどんどん入れ替わっています。
競合他社はとても追随できないペースでの商品開発と各種媒体での告知が行われている印象です。
これくらいやっているからでしょうが、マクドナルドの23年12月期の決算は、連結経常利益24.1%増の407億円、24年12月期予想も9.2%増445億円になるようです。フランチャイズ業界でも完全な勝ち組になります。
「うちは強い商品があるから大丈夫」「うちの商品は固定客がついているから改善の必要はない」という経営者の方もいらっしゃいますが、我々が考えている以上にお客様の意識は変化しています。
毎日同じものばかりを買ってはくれません。
毎週同じお店に行って同じものを注文してはくれません。
お客様は変化するもの、お客様はすぐに飽きるもの、という認識で自分たちの商品はこのままでいいのか、新たな商品はどのくらいの頻度で出す必要があるのかなど、思った以上に速いスピードで変化するお客様の真のニーズに対応したマーケティング施策を考えてみませんか?
それが業態の競争力の源になるのです。