今年の夏は、長梅雨が明けたと思ったら各地で40度超えの猛暑に見舞われました。コロナが収まらない中、熱中症の危険も高まっています。くれぐれもお身体にはお気を付けください。
さて、コロナ禍の影響でフランチャイズ業界でも店舗売り上げの減少が続いている企業が多くなっています。
そんななか、飲食業ではテイクアウトや宅配に、教育関連などではリモートに活路を見出そうとしているところが多いようです。しかし、それだけでは、以前の売り上げを確保することは難しいというのが現実です。
コロナ禍でリアルな店舗が負担になっているというところは多いと思います。そうはいっても、店舗や教室が不要かというとそういう訳ではありません。むしろ、より自宅に近い立地の拠点が求められるようになっていると考えたほうがいいのではないでしょうか。
繁華街に出て大人数で会食をするというような行動は減少していますが、ネットで注文して、自宅近くのお店に取りに行く、近くのお店から宅配してもらうなどという使われ方は今後ますます増えていくと思われます。そんなときには、自宅近くの立地にテイクアウトや宅配機能を充実させた店舗が有効な拠点となります。
繁華街立地に比べると比較的家賃も安く、ドライブスルーなどにも対応できるのでコロナ禍の時代にふさわしい店舗作りが実現できるのではないでしょうか。
そして、そんな立地の店舗展開を推進するには、地方で新規事業を考えている企業や土地や物件活用をお考えの方々にフランチャイズ加盟してもらうという方法が最もリスクが少なく、スピードを速められます。さらに進めると自宅を活用してもらうというカタチも有効となります。
近年、飲食業などではフランチャイズ加盟したいが適当な立地が無くて断念せざるを得ないという話が多く、なかなかフランチャイズ加盟が進まないというチェーンもありました。しかし、コロナ禍では、様変わりとなりそうです。これまであまりふさわしい立地ではなかったところが、かえって好立地となりうるということも考えられます。
そして、その場合、フランチャイズ本部の役割はこれまで以上に集客のノウハウ作りが求められます。また、ネットで頼んで、近くのお店に取りに行く、という生活様式が定着するためには、自宅近くに数多くのお店が存在するということが必要です。小型でもいいので徒歩や自転車で行けるところにお店がある。というのが大事になる時代が来るのではないでしょうか。
これまではコンビニがその機能を担っていましたが、今後は様々な業種で自宅近くの小さな拠点づくりという考え方が浸透していくのではないでしょうか。
コロナ禍の今だからこそ、お客様へのアプローチ方法をネット中心に組み立てなおし、お店のカタチと立地を再度見直してみませんか。フランチャイズチェーン業界でも、コロナ後の新しい未来が拓けるのではないでしょうか。