3月下旬から4月上旬は桜の開花が気になる季節ですが、街中では、スーツを着なれない様子の新入社員の集団を目にすることがしばしばあります。
フランチャイズ業界でも多くの新入社員を受け入れて、彼らの成長を楽しみにされている経営者の皆様も多いことと推察いたします。しかし、次年度の採用に向けてなかなか必要な人員が確保できないで困っていらっしゃる人事担当者も多いのではないでしょうか。自社の将来を担う人材を確保することは、企業にとってはその成長のためには最大の課題です。そこで、フランチャイズ本部が人材を確保するために必要な、自社の魅力をどのような観点で磨いていくべきか?といったことを考える一つの視点として、フランチャイズ業界で働く魅力を挙げてみたいと思います。
個人の適性に合わせて自身の能力を高め、その能力を発揮できる場が多い
フランチャイズ本部企業は、商品(サービス)開発、広告宣伝・販売促進などのマーケティング企画から店舗開発、加盟店開発、スーパーバイジング(店舗運営支援)、直営店の運営(マネジメント)、人事・総務・経理などの管理部門まで幅広い職種が存在し、それをキャリアパスの中で経験し、個人のスキルを高めることが可能な組織運営をしている企業が多い。
経営スキルが比較的短期間で身に付く
フランチャイズ加盟のオーナー(経営者)との接点が多く、経営者視点で物事を判断する機会が多く、経営スキルが比較的短期間で身に付けることができる。
将来の独立開業に向けたチャンスがある
のれん分け制度(社員独立制度)によって、フランチャイズオーナーとしての独立経営者への道が開かれている場合がある。また、独立に際して様々な支援を受けられる場合もある。
ビジネスマンとして個人の能力を比較的短期間で高めることが可能で、成長性の高い企業において将来は経営幹部として活躍の場が広がり、自身で独立開業したい場合には様々な支援が得られるフランチャイズ本部企業の魅力を伝えられる企業が自社にふさわしい人材を確保できる企業となります。
上記三つのアピールポイントを自社の組織や制度に落とし込んで採用時のセールスポイントにまとめてみてください。きっと皆さまが求める素晴らしい人材に出会えることでしょう。
「フランチャイズビジネスの魅力(注目FC経営トップに聞く)」(ダイヤモンド社)には、10社のFC本部の事例、トップインタビューを知ることができます。本書にご登場いただいた各社経営トップの皆様のご協力に感謝しつつ。