海外へ進出するというフランチャイズビジネス関連の記事は、一時は中国を中心にしたアジア向けが多かったが、最近しばしば目に留まるのはアメリカ進出です。
共通しているのは、数年かけて直営店を展開し、それからフランチャイズ展開という流れを想定しているという点です。
ケンタッキーフライドチキン、マクドナルド、サブウェイ等々の外食チェーンは、タイミングや提携の仕方はそれぞれ異なりますが、米国で一定の成功を収めた上で、日本に進出しています。
様々な業種業態がアメリカから日本に進出したフランチャイズチェーンがありますが、自国での成功がない状態で日本に進出して成功した例は数えるほどです。
本部にマーケティングや営業のノウハウがない、商品や材料の調達力がない、海外展開の人材がいないなど、その原因は様々だとは思います。しかしながら、よく観察してみると、FC展開の基本である成功したビジネスパッケージかどうかに疑問符がつくようなケースが多いように思います。
未だデフレから脱却できない日本から海外へという気持ちも理解できますが、未知のマーケットに出る前に、足元を固め直しててみても良いかもしれません。