「活字が伝えた流通サービスの近代化。次の時代の行方は?」

新型コロナの報道に紛れていたかもしれませんが、小売流通業専門の出版社で創業70年を経た株式会社商業界が、今年4月2日に破産手続きを開始しました。
当然に営業はしていませんが、同社ホームページは今も閲覧することが出来ます。
同社が長年手掛けていた雑誌のうち「ファッション販売」「月刊コンビニ」、そして「飲食店経営」の事業は他社に事業譲渡していたので、現在も継続しています。

Amazonの出現で、紙媒体とデジタルが融合したビジネスモデルが急速に進む中で、専門誌が発信するニッチで確かな情報誌は業界で働く人々にとって貴重な情報源なのだと改めて感じます。
フランチャイズ関連でも、10数年前までは「日本のフランチャイズチェーン」という年1回出版されていて、当時はその本がフランチャイズ本部の情報を得ることが出来る貴重な情報源でした。リクルートから独立した「アントレ」も情報誌はなくなり、今はウェブサイトのみとなりました。

インターネットを介して流通するデジタル文字の情報は、紙媒体に頼っていた10数年前には想像できない量になっています。
そして、知らず知らずのうちに、Googleなどのウェブ検索にお世話にならない日はないという時代になっていました。
情報過多の時代に、必要とする人に確かな知識や見識を伝えてくれた書籍の存在は、デジタルになった今も健在だということを商業界のサイトを見ながら振返りました。
また、フランチャイズビジネスの将来に向けて、新しい知見を発信していきたいとも思った次第です。

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