アジア最大規模のIT・エレクトロニクス展示会「CEATEC JAPAN 2018」で行われた、ローソン・竹増社長の基調講演のことをニュースで読みました。
ローソンはセルフレジを試験導入するなど、「無人化」に前向きという印象があるようです。
そうしたこともあってか、「近未来のコンビニは無人化へ」といった講演が期待されていたようですが、竹増社長は「未来のコンビニは無人店舗ではない。人が集まる場所にしたい」と語ったとのことです。
Amazon.com(米国・シアトル)では「Amazon Go」というレジを通らずに買い物が出来るシステムが導入された日本のコンビニに近い形態の店舗が試験運用されています。
Amazon Goは、無人店舗の先鞭をつけるということで話題になりましたが、実際にはそうではないようです。
確かにレジはありません(出入口のゲートで自動的に決済される)が、その分従業員は陳列の作業やお客様の応対(商品のある棚を案内するなど)に当たっていて、サービス面での満足度が上がっているとも言われています。
コンビニ大手3社の熾烈な競争が続く中なので、デジタル化やテクノロジーのことが重要な戦略の一つだと思います。そうしたことから、竹増社長は多くを語らなかったという見方も出来なくもありません。
ただ、コンビニが生活になくてはならない存在となりつつある現在、お客様の「便利さ」をどのような視点で展開していくのか、店舗数や売上が頭打ちと言われる成熟した市場に、テクノロジーも含またコンビニならではの価値を提供する店作りを進めていくのか、期待したい気持ちになりました。