
人材確保と定着がますます難しくなるなか、フランチャイズ本部においても「キャリアパス設計」の重要性が増しています。
かつては「出世の道筋」として捉えられていたキャリアパスですが、今では「その人が能力を発揮できる場を見つける支援」という視点が求められています。
組織の成長と社員一人ひとりの自己実現をつなぐ取り組みが、これからの本部づくりに欠かせないのではないでしょうか。
フランチャイズ本部のキャリアパスとは、
SV、店舗開発、業態企画、人材育成など各職種で、社員がどのように経験を積み、成長していくかの「道しるべ」です。
ただし、いまのキャリアパス設計に求められているのは、「どこまで昇進できるか」ではなく、「その人がどうすれば力を発揮できるか」に焦点を当てた発想です。
具体的には、ある社員が「現場で加盟店との関係づくりに強みを持っている」のであれば、マネジメント職だけでなく、SV専門職として磨いていく道もあり得ます。
また、「のれん分け」制度も、経営者というキャリアを応援するひとつの選択肢といえるでしょう。
重要なのは、社員自身が「どう成長していきたいか」を本部が受けとめ、その意思に沿って機会や支援を提供できることです。
そのためには、評価制度や人材育成方針も含めた設計が必要となります。
これからのフランチャイズ本部におけるキャリアパス設計は、「人を活かす」ための仕組みです。
組織の成長と人材の成長を両立させるには、社員一人ひとりが納得できる「自己実現の道」を示すことが欠かせません。
貴社においても、キャリアパスの再設計を通じて、より魅力ある組織づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。