「記憶に残る屋号と業態。回転寿司チェーン見てみました」

大手3社が激しく競争を繰り広げる回転寿司チェーン。
スシロー、はま寿司、くら寿司の3チェーンです。

寿司は、原価率の高い商品が多く、チェーン店という側面の一方で、
店内設備の開発、DXの競争も激しくなっています。

その中で、「くら寿司」は、
国内店舗数が約500店舗、売上高1,475億円(2021年10月末)の回転寿司大手(直営展開のみ)。

同社は2020年1月に、新ロゴを発表するとともに、第二の創業期と位置づけた戦略を発表しました。
その後2年では、まだ思ったような業績面での成果には届いていないようです。
「ブランド」の側面から、少し深堀りしたいと思います。

もともと同社の屋号は「無添くら寿司」。
無添は同社が最初に取得した、すし酢の配合に添加物を使っていないことに由来します。

10年以上前になりますが、同社の田中社長から「無添」の意味を伺ったことがあります。

「寿司をたくさん食べると、舌にまとわりつくような雑味が残る。
 これは化学調味料によるもの。くら寿司ではそれをなくし、特許を取得した。
 このすし酢を使うことで、安心して、美味しい寿司をたくさん食べていただける。
 くら寿司の無添は、添加物なしの意味なんです。」
 
ただ残念なことに、
「無添」の二文字は、お客様に十分浸透しているようには感じませんでした。

同社は、店内の自動化、省力化などのシステムに取り組んできたことにも特徴があります。

最近、同社CMなどでも「ビッくらポン!」というガチャガチャのようなくじ引きがありますが、
この「ビッくらポン!」導入は20年以上前です。

このように、長年店内設備などのシステム化で特徴を出してきた、くら寿司。
ただ、全国的な知名度は、他2社から遅れをとっているようです。

回転寿司チェーンは、店舗集客のDXでも激しく競り合っています。

美味しい商品、楽しく過ごせる店内環境も大切ですが、
お客様が行動を起こす際、思い出せることがもっと重要です。

「行きたい要素がある」「店名や場所が記憶に残っている」「ググるとすぐ見つかる」など。

店舗集客のDXの本質は「記憶に残る店」をどう作るかです。

フランチャイズ展開はしていませんが、多店舗展開するビジネスモデルとして、
回転寿司チェーンは、ベンチマークする視点が多い業態の一つと言えるかもしれません。

来週、フランチャイズ・ショー大阪が開催されます(2022年7月21・22日)。
加盟希望者に自社の存在を「記憶に残してもらう」という視点で見ると、新しい気付きがあるかもしれません。

【参考】
スシロー:626店舗(日本国内)
はま寿司:554店舗

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