ファミリーマートの店舗に設置するデジタルサイネージによる、リテールメディア事業が面白い展開を見せつつあります。
同社は、3年後に税引後利益50億円の目標達成は可能という見通しを発表しました。
3月時点で、既に1万店舗に設置したそうです。
昨年から何度かニュースリリースされていますが、非常に興味深い戦略と思われます。
メディア事業のクライアントは、店舗で販売する商品のメーカー、イベントなどの運営企業、地域の企業なども対象になるでしょう。
また、行政がこうしたメディアを活用することもあるかと思います。
では、この事業の成否を分けるのは? と考えてみると、
言うまでないかもしれませんが、
ファミリーマートの店舗力にあります。
どの地域に、デジタルサイネージ設置店が何店舗あるのか?
その地域の店舗来店者実績が何人なのか? など、
実店舗の集客力が、情報発信と情報提供の拠点としてどのくらい機能するか、がメディア事業のカギを握ることになることは明らかです。
こうして見てくると、ファミリーマートの商品・サービス、店舗の快適さ、利便性など、店舗力の充実が、より一層求められることになりそうです。
新事業が、チェーン運営にあって、
ある意味で外的要因の一つになるように思いますし、
それらが相まって、ファミリーマート全体にイノベーションが起きることを期待させる事業発表と感じたところです。
【参考】ファミリーマート/ニュースリリース
ファミリーマート店舗に設置する店内のデジタルサイネージ10,000店達成
~国内最大規模のリテールメディアを構築~