
前回、「AIが読めないExcel」の問題についてお伝えしました。
今回は、SV業務で使うデータを“構造化”するための、具体的な整理方法についてご紹介します。
1行=1データ、1列=1項目ルール
まず押さえたいのは、1行=1データ、1列=1項目というルールです。
たとえば、1行には「日付・店舗名・売上・客数・注記」などが順に並び、それぞれが明確な形式で統一されていることが重要です。
入力形式の統一
次に、入力形式の統一です。
たとえば、売上を「¥100,000」と書く人もいれば「100000」と入力する人もいます。
AIや分析ツールから見れば、これはまったく違うものと認識され、集計や分析に支障をきたします。
「文字列は文字列」「数値は数値」と、入力ルールを統一することが大切です。
NGです!「セルの結合」
また、「セルの結合」は避けましょう。
見た目の整理には便利でも、データとしては複数セルの扱いになり、AIが処理できなくなります。
色や書式ではなく、“データそのもの”で意味を持たせる工夫が必要です。
これらのルールは、SVマニュアルに「データ入力・整理の基準」として組み込んでおくべきです。
誰が作っても、同じ形式でSVレポートや店舗データが集まり、AIが確実に処理・提案できるようになります。
データの構造化は、地味な作業に見えるかもしれませんが、これが整えばSV業務の分析力は飛躍的に高まります。