2019年はいったいどんな一年になるのだろうかと思いめぐらせていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。人手不足と働き方改革による人件費の上昇、消費増税や米中の貿易摩擦など経営に与えるマイナス要因もかなり大きくなってきています。
そんな厳しい経営環境において、昨年後半から企業レベルで顕著な動きとして表れてきたのが、「エシカル消費」への対応です。
エシカルとは、英語で倫理的という意味ですが、フェアトレードや有機栽培など環境や人、社会に配慮した商品やサービスを選んで消費するという意味です。コーヒー豆やカカオビーンズなどのフェアトレードは、かなり以前からマスコミなどでも取り上げられていたのでご存知の方も多いと思います。ひと言で「エシカル消費」と言っても食品にとどまらず、衣料品や生活雑貨、貴金属などの分野にまで広がりを見せています。
そして、昨年後半大きく話題になったのがプラスチックごみに対する厳しい見方です。マイクロプラスチックという目に見えないくらいの微小プラスチックが海洋汚染を深刻化させているというニュースに社会全体が注目し、大手外食チェーンの多くがプラスチックストローを環境にやさしい素材へ切り替えると発表しています。ファストリテイリングが縫製工場だけでなく、素材工場のリストも開示したり、ティファニーがダイヤの産地表示を行ったりと幅広い業界でエシカル消費に対応した措置が取られるようになってきています。
エシカル消費の先進国である英国では、2015年において785億ポンド、過去15年間で約6倍にまで消費が拡大しているそうです。日本ではまだこれから始まるというイメージですが、若者層を中心に社会にやさしい商品を選ぶという傾向がますます強くなっていくことは間違いのないところです。
フランチャイズ業界でも、セブン&アイホールディングスなどを中心にレジ袋の見直しや環境に配慮した生鮮品の取り扱いを拡大するなどの動きが始まっています。しかし、業界全体としてはまだまだ取り組みが進んでいるという状況ではありません。消費者意識の変化を考慮すると、「エシカル消費」をベースにおいて自社の商品やサービスを見直すことが事業の末永い継続を実現する大きな手段となるのではないでしょうか…。
年頭に当たって、自社でできる「エシカル消費」への対応にはどんなものがあるかを是非考えてみてください。

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