新型コロナ関連での営業自粛も解消され、通常営業に戻っているところも多いと思います。一日も早く以前の状態に戻ることを祈っていますが、お客様はなかなか戻ってこないということで、いろいろと試行錯誤しながら、コロナ時代における新営業様式を模索しているという皆さまが多いのではないでしょうか。早く新営業様式でお客様の利用が戻ってくるように祈るばかりです。
さて、6月10日付の日経MJで発表された2020年上期ヒット商品番付によると、東西の横綱が、オンライン生活ツールと任天堂「集まれどうぶつの森」となっています。大関、関脇も応援消費、おうちごはん、無観客ライブにテークアウトなどコロナ関連が上位にランキングされています。さらに幕尻ではありますが、コロナ収束を願って疫病を退散させるといわれている「アマビエ」なる妖怪までブームになっています。言い換えると今年の前半は、コロナに始まり、まだまだコロナ関連消費が続いているということでしょう。
ただ、今上期はコロナ関連消費といっても、これまであったものをどう活用するか、どう転用するかという範囲でのヒット商品でしたが、下期に向けては、コロナ時代における新たなニーズに対応した商品開発が本格化し、その中からヒット商品が生まれるという流れが多く出てきそうです。
夏に向けて様々な冷感マスクも開発されています。触れなくても反応するタッチパネルなど非接触型のグッズ類も続々と出てきています。居酒屋は食堂に変わり、カフェもイートインからテークアウト、珈琲豆の販売強化へとシフトしているところが増えています。
いくつかの高級レストランも比較的リーズナブルなテークアウト商品を開発して、新たな顧客創造を目指しています。こういった個々の企業の様々な取り組みが、新たな顧客ニーズを掘り起こし、ヒット商品へとつながり、新たな業態が生まれたり、業界内でもシェアが変動したりということになっていきそうです。
また、飲食業界では、多くのチェーンが店舗の大量閉鎖を発表しています。前向きに事業維持、拡大を目指すには、不採算店舗が多すぎるので、まずは不採算店を整理して財務面での健全性を確保したうえで次の成長を目指すということでしょうが、店舗閉鎖に伴う空き物件と失職する人材に関する問題がこれから一気に増えてくると予測できます。
これまでは、物件不足、人材不足が大きな悩みだった業界が全く逆の方向に進んでいるという感じです。戦後、飲食業に限らず、これだけ一気に業界の動きが変動した経験はありません。そんな誰もが体験したことがない状況の中で財務体質を強化しながら、お客様のニーズを読み、新たな商品開発や業態開発にスピード感をもって取り組んでいける企業だけが、次のステージへ進めるということなのでしょう。
新時代の始まりと受け止めて、コロナに踊らされず、しかし、コロナ時代の新ニーズに対応した事業展開を目指して新たな取り組みを始めましょう。

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