8月に入り、いよいよ本格的なレジャーシーズンを迎えますが、夏休みのご予定は決まりましたか?子供を連れて里帰りというのが、最も多い過ごし方でしょうか?それとも、海外旅行でしょうか。夏休みは混むからゆっくりと家で過ごすという方もいらっしゃるかもしれません。以前は、海水浴に行って、帰省してという、みんながワンパターンの過ごし方をしていた傾向が強かった夏休みですが、最近はすっかりレジャーも多様化してきています。
8月5日付の日経MJ紙で、日本生産性本部が発表した「レジャー白書2013」に関しての記事が取り上げられていました。それによると、2012年の観光・行楽部門の市場規模が9兆6330億円(前年対比4.5%増)に達したそうです。その中でも国内旅行が6兆1900億円(2.8%増)と全体を牽引しています。そして、こういった需要拡大を牽引しているのがシニア層で、団塊の世代がすでに大量に退職時期を迎えており、今後ますますシニアの存在感が増していくという分析がなされています。
私の周りでも退職後、毎月一度は夫婦で一泊旅行を続けているという方もいます。それに加えて毎週近所の温浴施設にも出掛けています。アクティブシニアと言われる人達が増え、レジャー業界も本格的にシニア対応を検討していかないと、需要を取り込めなくなっているということはずいぶん以前から言われていましたが、想像以上に速いスピードでアクティブシニアの拡大が進んでいるようです。
国内旅行やドライブ、外食、映画鑑賞など、少し非日常を楽しむというものに続いて、日常的にシニアの参加率も高いとみられるカラオケが参加種目ランキング7位に、ウォーキングが11位にランキングされるほどの人気を誇っています。シニアのレジャー参加数は12.2で世代別で最も多い結果となっているということです。
このような結果からも、あらゆる分野で今後ますますシニア市場への対応を図ることが求められているのは、間違いのないところでしょう。シニア=健康、介護という単純な図式ではなく、余暇を楽しむという視点から新たなサービス提供を考えていくとことが求められています。
夏休みには、多くの方がレジャーを楽しまれると思いますが、日常的にシニアが余暇を楽しめるような新たな商品やサービスの出現を期待したいものです。そして、それが皆様の新たなビジネスチャンスの創造につながることを祈っています。