今年は、6月1日からが企業の大学生や大学院生の新卒採用の解禁日でした。
多くの企業が早々に内々定を出していて、実質大手企業の採用戦線はほぼ終わりとも言われていますが、中小企業は内々定を出した学生から断りの連絡が入るなど、まだまだ予定採用人員に足りないところも多いようです。
ここ数年、就職戦線は近年にないくらいの売り手市場になっています。
しかし、人材採用は企業の将来を左右するほど重要なテーマです。数さえ揃えばいいという訳にはいきません。
将来の成長に向けて自社の経営方針や将来目標に合致した人材を確保できないと計画通りの成長が実現できなくなってしまいます。しかし、多くの学生は、大企業で安定していて休みが多く福利厚生がしっかりしている企業を求めています。
日経新聞社の「就活学生100人アンケート」では、「月にどのくらいまで残業しても構いませんか」との質問には、
「20~40時間(1日当たり1~2時間)」が全体の43%と最も多く、
「20時間未満」と「残業したくない」を合わせると60%に達したそうです。
つまり、就活学生の10人に6人が月間40時間を超える残業はしたくないと考えているということです。
また、企業を選ぶ基準も「残業が少なく休日も多い」が31%で「給与水準が高い」の28%を上回っています。
「海外転勤したい」は11%とかなり低い水準でとどまっており、仕事よりも自分の生活重視という傾向が表れています。
しかし、一方では、
「自分が希望する仕事ができる」が49%、
「成長性がある」(38%)、
「社会に貢献できる」(33%)など、仕事のやりがいや企業の成長性、社会貢献性などにも大きく注目しています。
フランチャイズ業界では、ほとんどの分野で競争が激化し、人の確保でも苦しんでいるところが多く、新卒でも、即戦力としてすぐにでも最前線で活躍してくれる人材が欲しいという企業が殆どです。
また、店舗など現場の休日も一定せず営業時間も長い場合が多いので、完全週休2日で朝の9時から夕方5時までで仕事が終わりなどという働き方はほとんど期待できません。
そんな環境におかれた各企業でも拡大する加盟店を支えるための本部人員の強化は、自社の成長には欠かせない課題です。
そして、自分たちとともに末永く働いてくれる人材を確保するためには、「仕事が楽だから・・・」「休みが多いから・・・」などといった誘い文句よりも「わが社の将来像は・・・その中で皆さんの人生は・・・」など職場に夢を持ってもらえるような自社ならではの特徴や社会貢献性で、人材を引き付ける魅力を発信していきたいものです。
加盟オーナーの皆様が自分の人生の夢を実現すべくフランチャイズ加盟を選択するように、学生にも自分の将来の夢を実現する場として企業選択をしてもらいたいものです。
そのためには、企業の規模や休みの多寡ではなく、それぞれの企業が学生たちにとって真に人生をかけてもいいと思える情報発信ができるかどうかではないでしょうか。
皆様は、就活学生に何を発信していますか?
皆様とともに人生の夢を語れる人材が確保できる情報発信を是非!