11月にはいると各地で紅葉が見ごろとなってきますが、今年は例年より気温が下がらないせいか、東京でも見ごろはまだ先かなといった様子です。そうはいっても朝晩は冷える日も増えてきました。風邪をひかないようにくれぐれもお気を付けください。
さて、先日、日経MJ紙で2017年度のサービス業調査結果が報告されていました。全体で2016年度と比較して、全体で2.4%の売り上げ増(パチンコを除くと5.6%増)、9割31の業種で増収という非常に好調な推移となっています。
特に好調なのが、伸び率順で見るとトップ5は、コインランドリー、カーシェアリング、保育サービス、貸し駐車場、会員制リゾートクラブです。多くの業種で、客数も増え、客単価も上昇しているという企業が多く、業界全体が高い需要に支えられているということが伺えます。
近年苦戦が続いている外食や小売業などは、客数減を客単価アップで補うという構造が当たり前になっていますが、サービス業分野の好調さは、高齢化や共働き世帯の増加、シェア経済への対応など新たなサービス提供を行うことによって、更なる需要喚起に成功している業種が多いということが背景にあるようです。
2018年度の予測を見ると、先ほど挙げたトップ5位までの業種は引き続き好調を持続するとみられていますが、さらに、有料老人ホーム、アミューズメント施設、家事支援、専門学校などの業種が10%以上の伸び率を達成する見込みとなっています。一企業ではなく、業種全体が10%以上の伸びを見込んでいるということは、それぞれの業種において、多くの企業が高い需要予測とそれに対応するための事業展開を実現する経営計画を立案し、その実行に向けて現在活動しているということの表れだと言えます。
フランチャイズ業界でも、サービス業分野の比率が年々高まっています。伸び率トップ5のコインランドリーや保育サービスなどは、フランチャイズチェーンとしてここ数年急速に伸びています。2018年に高い伸び率が見込まれているアミューズメント施設、家事支援でも、フランチャイズシステムを採用しているところが大きく成長する見込みです。
フランチャイズチェーンというとコンビニやファストフードなどの小売業や外食業を連想しがちですが、JFAの統計調査では、日本のフランチャイズチェーン1339の内、サービス業チェーンは424を占めるまで拡大しています。
小売業や外食業でも自社のサービス力が競争力に大きな影響を与えています。“目に見えないノウハウを見える化”して加盟店に魅力ある本部として訴求できるかがフランチャイズチェーン拡大の成功ポイントなのです。フランチャイズ化成功のためには、“自社ノウハウの見える化”によって新たな魅力を訴求することが欠かせません。
“自社ノウハウの見える化”は進んでいますか?