毎日「暑いですね」というのが挨拶になっている今夏ですが、皆様熱中症対策は万全ですか?
夜寝ている際もエアコンは切らずに27℃前後を維持した方が身体には良いと言われているので、一日中エアコンをつけっぱなしという家庭も多いのではないでしょうか。
電気代も大変ですが、こんなに連続稼動して大丈夫かと機械の寿命を危惧してしまいます。そうは言っても身体の方が大切なので、エアコンに負担がかかっても、暑いのを我慢しすぎないようにしましょう。
さて、先日セブン-イレブンの「100円ビール」テスト販売見送りのニュースがマスコミを賑わせていました。
話題になりすぎて供給が間に合わない、飲酒運転を増長する危惧があるなどいくつかの理由はありそうです。
発売前に反響が大きすぎてテストを中止というこれまでにも例を見ないような結末となっていますが、一つには、セブン-イレブンという巨大チェーンの社会的影響力の大きさが如実に表れたということでしょうか。
もう一つは、100円ビールという価格インパクトではないでしょうか?
セブン-イレブンが100円コーヒーを導入した際も、100円という価格に多くの消費者が動かされました。
それが、缶ビールでも1本200円位する時代に生ビール100円と聞くと飛びつきたくなる気持ちはよくわかります。
つまり、今回の反響の大きさは、セブン-イレブンというチェーンの認知度の高さに加え、100円という価格訴求の魔力があったからだと想像できます。
ちなみに、セブン-イレブンの100円ビールが話題になった後にすぐ100円ビールを導入した都内のコーヒースタンドでは、客数が6割、売上は7割以上伸びたそうです。やはり100円の魔力はすごい効果を発揮するようです。
そして、100円という価格訴求で一つの業態まで作ってしまったのが、ダイソーなどに代表される100円ショップです。
「こんなものが100円で買えるなんて…」という驚きが100円ショップの繁栄を支えています。
100円のインパクトで顧客の支持を集めた例としては、初期の頃のはなまるうどんがあります。
当時、かけうどん一杯100円で一気に知名度を上げました(現在は130円になっていますが)。多くの回転寿司チェーンも一皿100円という価格で一気に店舗網を拡大しました。
100円ベーカリーショップも健在です。
サービス業でも100円レンタカー、100円フィットネスまであります。
また、大手コンビニでは100円おにぎりセールを定期的に実施しています。
大手コンビニ各社が、あれだけ頻繁にこのセールを実施するということは、やはり100円のインパクトにお客様が反応しているのでしょう。
今回の100円ビールのニュースを聞いて、100円という分かりやすい価格訴求でお客様にインパクトを与えることでお客様の来店のきっかけを作るという施策は、非常にわかりやすいマーケティング施策なのだろうと改めて感じました。
また、ヘアカットのQBハウスは10分1000円(もうすぐ1200円に値上げの予定だそうですが)という価格訴求で一気に拡大しました。
商品によっては、1000円でも1万円でも同様の効果が得られる可能性はあります。
「価格訴求に関しては、いつも考えているよ」「安売りには走りたくない」とおっしゃる方も多いとは思いますが、決して安売りを目指している訳ではなく、お客様に驚いてもらえる価格訴求でインパクトを与えてお客様の関心をひく方法はないかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。