4月も半ばを過ぎると桜の季節も終わり、街はすっかり春本番を迎えます。
ただ、今年は、関東地方でも桜が散る頃に雪が降るなど、少し天候不順気味です。
こんな時は体調を崩す方が多いのでお気を付け下さい。
さて、最近の新聞記事で気になったのが、ローソンと佐川急便の提携です。
「ラストワンマイル」と言われて、店舗とお客様の最後のワンマイルを
誰が制するかという議論は、流通、サービス業界では、かなり前から言われてきた話です。
「ラストワンマイル」を制するために、物流企業が自社物流を武器に
既存の流通事業者に挑むという話は、楡周平氏の小説でも登場します。
今回の提携話は、形は少し異なりますが、
最後のワンマイルを制するための第一歩ということなのでしょう。
ローソンは、今後日本郵便との提携も進め、更にサービス強化を図るということです。
一方、セブン-イレブンは、以前から盛んにマスコミ等を通じてリリースされている、
グループ内企業の商品をセブン-イレブン店舗で受けとれるという
オムニチャネル政策が本年度から本格的に動き出す予定だそうです。
これまでは、如何にお店に来てもらうかを競ってきた小売業各社が、
如何にお客様との距離を縮めるかという競争になりつつあります。
同様に、生活サービス分野でも、訪問型のサービスがますます増加しています。
掃除や家事支援等にとどまらず、介護や看護分野でも訪問型が増加しています。
介護や医療行政でも訪問型を積極的に推進しようという意図が明確です。
この分野でも小売同様、企業と利用者の距離をどう近づけるかが
大きな課題となりつつあります。
ITの進化によって、情報の発信や共有に関しては、飛躍的に便利になりました。
しかし、モノや人的サービスの提供においては、
最後はお客様との距離をどう近づけるかというところが、勝負の分かれ目になります。
そうした動きがはっきりと表れているのが、今回のローソンと佐川急便の提携です。
皆さまの業界でもお客様との距離を縮める新たな方法を生み出すことで、
劇的に事業構造を変えることが出来るかもしれません。
結果、お客様の支持が増えることは間違いないでしょう。
自社にとって、お客様との距離、「ラストワンマイル」を制する為に何が出来るかを、
もう一度考えてみませんか?