単品商売の難しさを克服しよう

フランチャイズ業界において比較的手軽に始められて、人気の高いのが飲食業における単品業態です。
タコ焼き、フライドチキン、ハンバーガー、アイスクリームなどの分野では、数百店舗規模を超える大手チェーンも存在しています。
そして、最近ブームに乗って急速に増加した業態としては、タピオカ、フルーツサンド、フルーツ大福、唐揚げ、高級食パンなどが挙げられます。
しかし、残念ながら、それぞれ、一時は急速に店舗が増えましたが、ピークは短く多くのフランチャイズ加盟店が初期投資を回収できないまま、廃業に至っています。

短期間で廃業に至った最大の要因としては、商品そのものの魅力度が足りない、または他社との差別化が不十分でお客様にすぐに飽きられてしまってリピーターが確保できないということなどが挙げられます。

単品業態は、比較的運営がシンプルで投資規模も小さいものが多いので加盟希望者も集まりやすい傾向にありますが、すぐに商品が飽きられるなど、継続的にお客様を確保し続けることが難しい面もあります。

最近一気に増えてその後廃業が相次いでいる業態の共通点として、
他社との差別化ができていない、
新商品開発ができていない、
商品の改廃が不十分、
きめ細かな季節対応ができていないなど
フランチャイズ本部として加盟店の営業が継続できるような支援が不十分であるということが挙げられます。

一方、数百店規模にまで成長しているチェーンの特徴としては、
お客様に飽きられないために、新商品開発をスピーディーに実施する、
お客さまのリピートを確保するための仕組みを導入する、
季節に合わせたプロモーションを実施するなど、
いわゆるFC本部が加盟店に対してのマーケティングサポートができていることが成功の鍵となっています。
さらに、店舗数が一定以上に達することでブランド認知が高まりお客様の継続的な支持を得られています。

フランチャイズ展開を始める際に大切なことは、その事業が永続的に続けられるかどうかという観点で、ビジネスパッケージの魅力度を高める、加盟店が存続できるように本部の支援体制を確立するという点が必要です。

ブームに乗って数年で一気に増やしてどこかでFC本部を売却してというような取り組みは加盟店に対しては不誠実といわざるを得ません。
以前にも書いたことですが、100年フランチャイズを目指して、FC本部をスタートさせてください。